検索窓
今日:2 hit、昨日:14 hit、合計:322,769 hit

29話 鬼を連れた少年 ページ35

ザクッザクッと音をたてて雪の上を歩く

私たちは先程雲取山に着いたのだが、雪が積もっていて歩きにくい



「A、足元に気をつけろ」

『はい...わっ』



言われたそばから転びそうになり、義勇さんに支えられる


恥ずかしい...


顔が赤くなるのを感じて下を向いた

が、すぐに顔をあげることになる



『義勇さん、気をつけてください』

「俺は別に転ばない」

『そうではないです

  近くに鬼がいます、それから人間の子供の気配も』



義勇さんは、少し驚いた顔をしたがすぐに真顔に戻って前を向いた


鬼といっても、かなり弱いな

この気配だと、私が最初に会った鬼よりも弱いだろう



『だんだんと近づいて来てます、気を抜かないようにっ...!?』



急に気配が近づいたと思えば、義勇さんが走り出した

私も急いで追いかける

しかし、雪に足をとられて転んでしまった



『冷たっ!くそ、急いでるのに』



なんとか立ち上がり義勇さんの気配がする方に走る

私が追い付くと義勇さんの他に気絶している少年、そして義勇さんに押さえられている女の鬼がいた


あの少年が子供の気配の正体だな

でもなんで気絶?鬼に気絶させられたのか?

いや、鬼なら真っ先に食べるだろうから、義勇さんがやったのか


一瞬思考が停止するも、義勇さんが鬼に蹴られたことで我に返った

鬼は、義勇さんを蹴飛ばして少年方に走り出す


危ない、このままじゃ少年が...!


とっさに拳銃を取りだし撃とうとする

しかし、義勇さんから制止の声がかかったため私は手を下ろした


鬼は、少年を庇うように立っていた



「ガウウァァァァ」


呆気に取られている間に、鬼は義勇さんに襲いかかろうとしていた

ばっと飛び出して鬼を殴る



「おい、A!気絶させろ!」



そう言われて、私は鬼の首に手刀を入れた

ドサリと倒れた鬼は、以前見た鬼より人間に近いように見えた



『義勇さん、良かったんですか?』

「あぁ、さっきの行動からその鬼は人を襲わないと判断した

  それより、予定が変わった

  近くに、鬼舞辻無惨がいる可能性がある

  Aはその子供と共に狭霧山の鱗滝左近次という老人を訪ねろ」

『!...はい、わかりました』



私の答えを聞いて、義勇さんは「怪我に気を付けろ」と言って私に背を向けた

なんとなく、まだ行ってほしくないと思ってしまって

気づいたら、私は義勇さんの羽織を掴んでいた


あっどうしよう何を言いたいのか決めてない

30話 最後に→←28話 雲取山



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
314人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セブンス・エイカン(プロフ) - へまとふぃりぃあさん» あはははは.....そうなんです、実はそうなんですよね。夢主ちゃんかなりヤバイですよね!!でも大丈夫、優しくなります。そうです優しくなるんです。(震え) (2020年10月23日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 私は気がついてしまいました…夢主の方が序盤の鬼よりも人を殺しているのでは と、言うことを (2020年10月23日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - 作ってあるので入ってみてくださいパスワードは後で言います (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kh199809182/ (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» はいそんな感じですえっとキャラクターでネズコちゃんも一緒にいるってことになってます本当は箱の中にいますけど夜しか出ない感じです (2020年3月13日 7時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年9月10日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。