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27話 藤の家紋 ページ33

冷たい風が、私と義勇さんの肌を撫でる

少し北に移動しただけなのに、かなり寒くなってきた



『ふぅ...寒いですね、義勇さん』

「寒いなら俺の羽織を貸そう」



いやそれは義勇さんが着てください、風邪をひきます

やんわりと断ると、不服そうに顔をしかめる義勇さん


そんな顔をされてもダメなものはダメだ、と心の中で言い聞かせる


町を出てから半日以上が経ち、だんだんと日が暮れてきた

義勇さんも私も体力は人一倍あるためいいペースで進めている


しかし夜に山道を進むのは危険なので、今日は近くの宿で休むことにしていた



『義勇さん、何処の宿に泊まるんですか?よく考えたら私聞いてません』

「もうすぐ着くから待て

  ...ほら、ここだ」



そう言って義勇さんが立ち止まったのは、藤のマークのついた宿の前だった


藤...確か藤を掲げている家紋は鬼殺隊に協力してくれると聞いたことがある

しかし一つ気になるのは、私はここに泊めてもらえるのかということだ


藤の家紋が手助けするのは鬼殺隊、そして私はただの鬼殺隊志願者である

はたして私は泊まっていいのだろうか



『あの、私は鬼殺隊じゃないですけど、泊まってもいいんですか?』

「鬼殺隊の連れとなれば問題ない」



あぁ、そういう...

私たちがそんな会話をしている間に、女将さん?らしい人が出てきた



「鬼殺隊水柱様とお連れの方ですね

  こちらへどうぞ」



そう言って中に通される


本当だ、なんの問題もなく入れた


用意されたのは二人部屋で、当然の如く私と義勇さんは同じ部屋だった


私、一応(約)14歳の女の子なんですが

でも、わざわざ離してもらうのも悪いしなぁ...

仕方ない、このままでいくか




一時は納得したものの、お風呂からあがって布団が二枚並べて敷いてあって驚いた

そのあと、さすがにこれはちょっと...と言って数十センチ離してもらった

これは普通の行動だから私は悪くないと思う

28話 雲取山→←26話 お別れ



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セブンス・エイカン(プロフ) - へまとふぃりぃあさん» あはははは.....そうなんです、実はそうなんですよね。夢主ちゃんかなりヤバイですよね!!でも大丈夫、優しくなります。そうです優しくなるんです。(震え) (2020年10月23日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 私は気がついてしまいました…夢主の方が序盤の鬼よりも人を殺しているのでは と、言うことを (2020年10月23日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - 作ってあるので入ってみてくださいパスワードは後で言います (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kh199809182/ (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» はいそんな感じですえっとキャラクターでネズコちゃんも一緒にいるってことになってます本当は箱の中にいますけど夜しか出ない感じです (2020年3月13日 7時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年9月10日 23時

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