【鬼滅の刃】偶然、または必然か【ハンターハンター】

22話　蟲柱・胡蝶しのぶ ページ28

「ちょっと失礼しますね｣


ニコニコと笑って冨岡さんの横にかがむ女性


隊服を着ているから...鬼殺隊の人かな


その人は、なれた手つきで傷の手当てをしていく

女性が持っていた袋には、包帯や消毒液、薬などが沢山入っていた



『あの...失礼ですが、お名前をお聞きしても？』


少し落ち着いてきたので、名前を聞いてみる


「あぁ、すみません

　 貴方とは初めましてでしたね｣

「私は胡蝶しのぶ、鬼殺隊の蟲柱を務めさせていただいてます｣



よろしくお願いしますね、と言って微笑む女性...いや、胡蝶さんは

笑っているのに目は怒っていて、心配しているのがなんとなくわかった


何も言わない私を不思議に思ったのか、胡蝶さんは首をかしげる



『あ、私は流星Aです

　 冨岡さんに鬼に襲われているところを助けていただきました』



ペコリと頭をさげると、「まぁ...冨岡さんが？｣と物珍しそうに私を見てくる


この髪の毛が珍しいのだろうか？いや、でも胡蝶さんも似たようなものだよな...


胡蝶さんの髪は、黒から青紫のグラデーションになっていて

私の髪の色ちがいのようなものだった


あの、と口を開きかけたとき、胡蝶さんに話しかけられた



「すみません、Aさん

　 冨岡さんを中に運ぶのを手伝っていただけませんか？私だけではどうも重くて...｣

『あ、それなら私が冨岡さんを運ぶので、胡蝶さんは医療道具を運んでいただけますか？』



失礼します、と言って冨岡さんを横抱きする


すみません、冨岡さん

普通に嫌だと思うんですけど、これが一番傷にひびかないかと思ったので


心の中で謝り、胡蝶さんがついてきているのを確認して歩き出す


これ...体力が削られてるのもあって疲れる...


多少無茶でもおんぶにすれば良かったと後悔した

そんな私を見て、胡蝶さんは可笑しそうに笑っていた

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