19話 寂しい ページ25
小走りで家に帰る
花香ちゃんと話していたら、結局お昼を食べさせてもらってしまった
こういうときちゃんと断らないといけないんだけど
花香ちゃんに、頼まれたら断れないんだよなぁ
私のおねだりに弱い冨岡さんの気持ちがわかった気がする
『ふー、ただいまぁ』
誰もいないから当然返事はないのだが、なんとなく声に出してみる
冨岡さんと暮らしていて癖になってしまったのかもしれない
『夜ご飯はてきとーでいいか
あ、この間の本の続き読も』
サッと買ってきたものを片付けて、書斎に向かう
冨岡さん自信はあまり本を読まないらしいが、同い年の柱の方がくれるそうで
本が好きな私にとっては万々歳である
数日前も、ファンタジーの小説をもらって来ていた
『んー、ん！？え、うそうそ』
緑茶を飲みながら本を読んで過ごす
それがここでの私の暇潰しだ
前世ではコーヒー飲みながらネットに入り浸っていたからな
あれは完全にただのニート化していた
まあ仕事は一応していたのだが
『...なんでかな』
本を読む手を止めて呟く
同じことをしているのに、いつもと何か違う
なんだろうか、特にはっきりとした変化があるわけではないのだが
なんとなく、こう、物足りない？
...もしかして、もしかしてだが
私は寂しいとでも思っているのだろうか
いい年して寂しいのか、バカみたいだな
残念なのは花香ちゃんではなく私だったのかもしれない
『思ったより、弱くなってるな...私』
前は、半年以上一人暮らしをしていたこともあったのだが
“楽を知ると、普通が苦に変わる。それが人間だ”
昔読んだ小説のセリフ
これを読んだときは、うまいことを言うなぁと感心したものだ
楽な生活を知ると、今までのものが嫌になる
幸せを知ると、なんともなかったものが辛くなる
私も所詮は大勢いる人間の一人なんだと、改めて確認する
自分の周りで起きていることが、少し変わっているだけで
私自身は何も特別ではないんだろう
特に、今世ではなんの変鉄もない平和な日々を送っているし
本を読むのをやめ、早めに寝るための準備をする
『早く、冨岡さんが帰ってくると良いなぁ...』
私の小さな言葉は、鳥の鳴き声によってかき消された
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セブンス・エイカン(プロフ) - へまとふぃりぃあさん» あはははは.....そうなんです、実はそうなんですよね。夢主ちゃんかなりヤバイですよね！！でも大丈夫、優しくなります。そうです優しくなるんです。(震え) (2020年10月23日 22時) (
レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 私は気がついてしまいました…夢主の方が序盤の鬼よりも人を殺しているのでは と、言うことを (2020年10月23日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - 作ってあるので入ってみてくださいパスワードは後で言います (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kh199809182/ (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» はいそんな感じですえっとキャラクターでネズコちゃんも一緒にいるってことになってます本当は箱の中にいますけど夜しか出ない感じです (2020年3月13日 7時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2019年9月10日 23時
