1話 前世の終わり方 ページ3
___起きろ、A、起きろ___
懐かしい声が聞こえて、目が覚めた
そして、一番に思ったことは
『私、生きてる、の?』
頭のなかでは、自分が死ぬ前の記憶が流れていた
あれはヒソカとクロロの戦いが終わった後だ
『コルトピ遅いねー』
「ウンコじゃないの?」
『なっ、ちょっとシャル!私女だよ!?』
「わ、ごめんって!そんなに叩かないでよ!」
シャルと一緒に公園のブランコでコルトピを待っていた
一時的にではあるけど、クロロと連絡をとることができなかったからさ
またクロロと皆と過ごせることが嬉しくて
私は浮かれてたんだ
殺したはずのヒソカがトイレから出てきたとき、咄嗟に反応することができなかった
ヒソカの手にはコルトピの頭部が掴まれていて
動けなかった
怖い とてつもなく怖い
でも、その間にシャルは走り出していて
「Aは逃げて!走って!振り向かずに進んでっ!!!」
『っ、あ シャルッ!』
「早くっ!Aは戦闘員じゃないでしょ!?」
言われた通りに走った
ただ逃げ出すことしかできなかった自分が悔しくて
自分だって戦闘員じゃないくせに
私を逃がして戦ってくれているシャルは、とんでもないお人好しだ
何も考えられなかった
少ししたらヒソカが追って来て
ヒソカが追って来たということは、シャルはもうこの世界に居なくて
涙で街が霞んで見えた
シャルが死んだのは私のせいだ
私が一緒に戦っていたらこんなことにはならなかったのかもしれないのに
「見つけたよ♣Aちゃん♦」
『っ...!来るな、バカ野郎!』
ヒソカは私の後ろで呟いた
心底気持ちが悪くて、吐き気がしてくる
私は拳銃を取り出して構える
でも、拳銃の引き金が引かれることはなくて
お腹の辺りに鋭い痛みが走り
私は気を失った
そう、私はあのときヒソカに殺されたんだ
でも、生きてる
しかも、全く知らない場所だ
ここはどこだ?なぜ私は生きている?
誰かの念能力か、それともここは死後の世界とでも言うのだろうか
『...悔しいなぁ、ごめんパク 幸せになんて、なれなかった』
私達のことを思ってくれたパクや、庇ってくれたシャルのことを考えると泣きたくなった
いや、でもダメだ
今は泣いても意味がない
とにかく、今私がどういう状況なのかを考えないと
私はぐっと唇を噛んで、手で涙を乱暴に拭き取った
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セブンス・エイカン(プロフ) - へまとふぃりぃあさん» あはははは.....そうなんです、実はそうなんですよね。夢主ちゃんかなりヤバイですよね!!でも大丈夫、優しくなります。そうです優しくなるんです。(震え) (2020年10月23日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 私は気がついてしまいました…夢主の方が序盤の鬼よりも人を殺しているのでは と、言うことを (2020年10月23日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - 作ってあるので入ってみてくださいパスワードは後で言います (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kh199809182/ (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» はいそんな感じですえっとキャラクターでネズコちゃんも一緒にいるってことになってます本当は箱の中にいますけど夜しか出ない感じです (2020年3月13日 7時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年9月10日 23時