294話 先生 ページ21
木々が生い茂っている森の中で、どうやら私は尻餅をついているらしかった
.....しかし可笑しい
先程までとは違って、今回の場所は近くに人の気配がない
どこかに隠れているのか、もしくはここには人がいないのか?
そうは言っても彼らは人の思いが形になった物であるため、本当の人では勿論ないのだが
「____あはは!お兄ちゃん、こっちこっち!」
「____うわあ、鬼が来たぞ!みんな逃げろぉ!」
「____わはははは!お前たち、この鬼様から逃げてみろー!」
するとどこからか、そんな元気な子供たちの声が聞こえてくる
......子供.........
嗚呼なんだ、鬼ごっこをして遊んでいるのか
でも、どうしてこんな所に小さな子供がいるんだろう?
その声だけを頼りに森の中を歩いて行けば、寺....?のような、遠くにそんな建物が見えてきて
どうやら、子供たちの声もそこから聞こえるみたいだ
『(......ここ、かな?)』
表には人がいなかった為裏に回ってみると、そこで子供たちは鬼ごっこをしているらしい
小さな子供たちの、駆け回る足音も聞こえてきた
「........あっ!お姉さん、やっと来た!」
『えっ?......え、嗚呼、そのお姉さんって私のこと?』
ヒョイと顔を出してそこを覗けば、遊んでいた子供のうちの1人に気づかれる
まだ、本当に小さな子供ばかり.....
こんなに幼い子供たちが、鬼の犠牲になったのか
そんな風に思うと少し悲しくて目を伏せた私に、子供たちは、勢いよく飛び付いた
『!?......わっとと、急に飛び付くと危ないよ。どうしたの?』
複数人に一気に飛び付かれたために少しよろけて笑うと、子供たちもニッコリとして私に笑い返す
「あのね、あのね!聞いてお姉ちゃん!」
「お姉さんは先生を知ってるかな?大きくて、優しい先生なんだよ!」
『先生.....?』
____私は昔は、先生と呼ばれていてな
少し前に、そんな話を聞いたことがあるような
そう思って記憶の中を探ると、1つ思い当たる節があった
『岩柱様......いいえ、悲鳴嶼さんのことだよね。そうか、君たちは悲鳴嶼さんの子供なんだ』
近くにいた子の頭をそっと撫でながらそう言えば、そこにいた子供たち全員
嬉しそうに、力強く、「うん!そうだよ!」と頷いてくれたのだった
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セブンス・エイカン(プロフ) - キメツ好きさん» 好きですか!本当ですか!?(喜)無一郎君はできれば助けようと思ってます、コメントありがとうございます.....!じゃんじゃん(?)救済して行きますよー! (2020年6月22日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
キメツ好き - はぁぁぁ泣けますね.....やだ好きです.....()御館様もしのぶさんも助かって良かった!!玄弥くんは.....悲しいけど.....無一郎君は助かるんですかね?救済してください!お願いします! (2020年6月22日 17時) (レス) id: b2fc3cf6a1 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 中トトロさん» ありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです!更新頑張りますー! (2020年5月21日 7時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
中トトロ(プロフ) - 続編おめでとうございます!とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてますよ! (2020年5月20日 23時) (レス) id: b4064f663e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2020年5月17日 20時