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209話 いくらなんでも ページ43

「さ、ねみ、怒ってたねぇ。プンプン、だねぇ」

『そうだね....あーあ、さらし姿見られちゃったな』




まあ、別に私はそんなの気にしないから良いのだが



風柱が出ていった扉を見つめて、禰豆子ちゃんと二人顔を見合せる


女の着替えを見て恥じらうほど、風柱に常識があったことが驚きである

....ノックは、しなかったけれども




『さて、なら早く着替えて行かなきゃね。羽織は.....今日は良いか、時間ないし』


「い、いってらっしゃい。早くかえって、来てねぇ。ま、てるよ」

『うん。行ってきます禰豆子ちゃん』




最後に優しく禰豆子ちゃんの頭を撫でてから、刀だけ持って部屋を出る

はて、風柱はいったい何処に行ったんだ?



キョロキョロと周りを見渡すが、特に人影は見当たらない

ということは、かなり遠くまで移動したらしい



腹を立てて帰ったりしてないと良いけれど.....


と、少し離れた所でアオイの困ったような声

....なるほど、そこか




『もし.....お久しぶりです、風柱様。ご機嫌いかがですか?』




声の聞こえる方に歩みを進めれば


大きな洗濯かごを抱えた風柱と、あせあせしているアオイの姿が見える

何をしているのかわからないが、とにかく挨拶をする




「さいっあくだなァ.....おいテメェ、羽織はァ」


『風柱様をお待たせするわけにもいきませんので、今日は良いかなと。

  えっと、それで.....今、いったい何をされているんですか?風柱様』




おずおずとたずねると、返ってきたのは


「手伝ってるだけだァ。別にそれぐらい文句ねえだろォ?」


という声だけ。風柱は、そのままずんずんと庭へと歩いていく

.......なかなか、良いところもあるじゃないか




『そうですか。ですが、私たちは緊急で呼ばれているのではありませんでしたか?』

「わかってらァ。運ぶだけ運んだら出発するぞ」




話しているあいだにもせかせかと歩みを進める風柱

私も、アオイと共にその後ろをついていく



........この人は、どうして鬼殺隊に入ったんだろうなぁ

玄弥君との関係も知りたいし、なぜ義勇さんと仲が悪いのかも気になる




「おい流星、さっさと行くぞォ。お前は自分で俺の後に着いてこい」

『......あっ。はい、わかりました』




考え事をしていた間に風柱は洗濯かごを運び終え、アオイに手渡しているところだった



そして風柱と私は

パッと塀に飛び乗り、鬼殺隊本部へと走り出した

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セブンス・エイカン(プロフ) - リィさん» ホントですね!すみません、今直しました!ご指摘ありがとうございます!! (2021年10月18日 16時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - 誤字報告:174話 理由の最後の行なんですけど、恋雪が小雪になってます (2021年10月2日 18時) (レス) @page3 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» はい、そうです!細かい部分まで気にしていただけるとは......ありがとうございます、本当に嬉しいです!そして、説明が足りず申し訳ない..... (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - シャルの携帯する他人の運命(ブラックボイス)をどう鬼滅に入れるかと思ったら携帯運命になってる...なんて読むんですか?そのままブラックボイスですか? (2020年7月26日 15時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ありがとうございますッ!!!でもちょっと才能はあんまりないかも。これからもよろしくお願いいたします!! (2020年2月8日 19時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン x他1人 | 作成日時:2020年2月2日 22時

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