208話 人選 ページ42
恐る恐る、己の二の腕にある印に触れてみる
普通に触れた感じ、特に他の肌と変化はない
でも、こんなの今までなかったし.....刺青とはまた少し違うような気がする
その印は赤く、形はバラ?のように見える
花にはあまり詳しくないのでわからないが、一般的なバラだと思う
「ど、したの?いたい、いたい?」
『んーん、痛くないよ。でもこれ、何だろうねえ?禰豆子ちゃんわかる?』
とたとた移動して私の横に来た禰豆子ちゃんに、二人で一緒に首をかしげる
うーむ、禰豆子ちゃんもわからないかなぁ.....
何か人工的につけたのだとしたら、皆が教えてくれないはずないし
それに、今まで誰も気づかなかったのだろうか?
「赤い、お花。きれい、だねぇ」
『.......そっか、禰豆子ちゃんはお花が好きだものね。このお花はバラって言うの』
優しく印の部分を撫でる禰豆子ちゃん
......胡蝶さんに、相談した方が良いだろうか
そう思った矢先、禰豆子ちゃんが笑って言う言葉が耳に止まった
「お、お兄ちゃんと、おそろい。おでこと、手だねぇ」
『おでこ....?』
炭治郎のおでこ。
炭治郎の額には、赤い痣がある_____
ハッとして、もう一度自分の二の腕の印を見つめ直す
赤とは言えど色は少し違う.....これは、炭治郎の痣と同じもの?
でも、炭治郎の痣は昔からあったものだ
昔からずっと、あの位置に......
いや、違う
炭治郎の額には確かに傷があったが、生まれつきではない
最初はただの火傷の痕で、その後に最終選別で負傷して今に近づいた
けど、今はその時よりもずっと赤みが濃い
.......なら、何か条件を満たしたものに現れるとか?
私と炭治郎の、共通点
元水の呼吸の使い手で、今は違うこと?
いや、何か違う気がする.......そういえば、さっきから体が熱いような
「だ、だいじょうぶ?しのぶ、呼ぶ?」
『いや、大丈夫、大丈夫だよ禰豆子ちゃん。すぐに着替えるね』
そう言って隊服に手を伸ばした、ら
「おい、流星Aはここかァ。早く準備しやがれクソガキ.......あ?」
『.............あ』
扉が勢いよく開き、顔を覗かせたのは風柱
もしかして、この人に案内されるのか......?義勇さんとか、無一郎君は?
しかも、今まだ着替え中なんだが覗かれてるとできないぞ......
一瞬固まった風柱だが、私が着替えていたことを理解したらしい
扉が壊れそうなほどに荒々しく閉めて、出ていった
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セブンス・エイカン(プロフ) - リィさん» ホントですね!すみません、今直しました!ご指摘ありがとうございます!! (2021年10月18日 16時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - 誤字報告:174話 理由の最後の行なんですけど、恋雪が小雪になってます (2021年10月2日 18時) (レス) @page3 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» はい、そうです!細かい部分まで気にしていただけるとは......ありがとうございます、本当に嬉しいです!そして、説明が足りず申し訳ない..... (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - シャルの携帯する他人の運命(ブラックボイス)をどう鬼滅に入れるかと思ったら携帯運命になってる...なんて読むんですか?そのままブラックボイスですか? (2020年7月26日 15時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ありがとうございますッ!!!でもちょっと才能はあんまりないかも。これからもよろしくお願いいたします!! (2020年2月8日 19時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン x他1人 | 作成日時:2020年2月2日 22時