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203話 意識不明(noside) ページ36

宇髄を始め数人の隊士の功績により、上限の陸は撃破された



久方ぶりに上限を倒したことで鬼殺隊の士気は上がった.....と、思われだが

その上限と対峙した、数名の隊士


宇髄は左目、左腕欠損

炭治郎・善逸・伊之助は、意識不明の重体



そして流星Aは、意識不明に加え鬼の血を体内に取り入れてしまった




「師範、Aは....」

「わかりません」




震える声で訊ねるのは栗花落カナヲ、Aと仲の良かった隊士の一人だ

伊黒が運んできたAの姿を一番に見たのは、栗花落だった



持っていた刀も硬貨も落とし、己が師範、胡蝶しのぶを呼びに行った


_どうしよう、どうしよう、どうしよう.....


自分では手当てができないため、人に頼る

それがどうにも不甲斐なくて、栗花落はずっと気に病んでいた




「わからないのですよ、何も.....Aさんが苦しんでいることしか、わからないのです

  これは前代未聞です。鬼になるのに1ヶ月以上かかるなんて、聞いたこともない」




そのカナヲの問いに答える胡蝶しのぶの声もまた、細かく震えていた


胡蝶はAを姉と重ね、姉の思いを継いでくれる人物としてAと接していた

だからだろうか



診察する度に、目の前に姉が寝ているのではないかと錯覚して泣きそうになる

こんなに近くにいるのに何もできないことが、皆の心を抉るのだ



しかし、なんと言っても

鬼殺隊士の中で一番に傷ついているのは、この男




「....胡蝶、今日の診察は終わっただろうか」

「あ....はい、もう入って大丈夫ですよ」




Aが唯一の家族であり、兄として長く側に居てきた者


冨岡義勇だ


冨岡は、あれから一日も欠かさず見舞いに来た


Aや炭治郎だけでなく、よく二人の手紙に出てくる猪頭の少年と金髪の少年にも

それぞれが好きだと聞いた菓子や果物を買ってきては、棚において部屋を出る



それ以外の時間は、ずっとAの手を握っていた




「..........お前は、案外寝坊助だ。もう我妻という隊士は目が覚めた

  心配している、皆。今日も村田や堀に、それから獪岳という隊士も来た



  早く、起きろ......明日には、先生も来てくださる


  菓子も果物も棚に溜っている。お前が呼べば、炭治郎達も起きるかもしれない.....」




誰も、冨岡の邪魔はしなかった

不死川や伊黒も、それ以降は冨岡を罵ることもしていない



それほど冨岡は、

Aのことを大切にし、愛していることがわかるから

番外編 冨岡という人(村田side)→←202話 仲間か、使命か(伊黒side)



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セブンス・エイカン(プロフ) - リィさん» ホントですね!すみません、今直しました!ご指摘ありがとうございます!! (2021年10月18日 16時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - 誤字報告:174話 理由の最後の行なんですけど、恋雪が小雪になってます (2021年10月2日 18時) (レス) @page3 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» はい、そうです!細かい部分まで気にしていただけるとは......ありがとうございます、本当に嬉しいです!そして、説明が足りず申し訳ない..... (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - シャルの携帯する他人の運命(ブラックボイス)をどう鬼滅に入れるかと思ったら携帯運命になってる...なんて読むんですか?そのままブラックボイスですか? (2020年7月26日 15時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ありがとうございますッ!!!でもちょっと才能はあんまりないかも。これからもよろしくお願いいたします!! (2020年2月8日 19時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン x他1人 | 作成日時:2020年2月2日 22時

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