【鬼滅の刃】偶然、または必然か・伍【ハンターハンター】

199話　毒 ページ32

「っ......は、花華が悪いんじゃない！お、鬼狩り様は、助けてくれなかったもの！

　 来てくれなかった！みんな同じ目に合うべきなの！みんな、死んじゃえば良いんだ！！」




花華ちゃんは大声で叫びで、一度止んでいた攻撃を再開する


気のせいかもしれないが、この血鬼術の花びらの動き

......先ほどより少し早く、勢いも強くなっている気がする




『花華ちゃん、頚.....開けといて！』


″存在の呼吸 伍ノ型 携帯運命″




うまく花びらの間を縫って近づくも、するりと風に乗って避けられる


動きが軽やかで、刀で捕らえにくい

ふわふわ移動するため、動きを予測するのも困難である


.......この戦い方で今までどれだけの人間を、鬼殺隊士を、殺してきたんだろう




″存在の呼吸 陸ノ型 左の機関銃″



「ダメだなぁ！ほんとに、全然ダメ！お姉ちゃんには、花華に勝てないの！！」

『それは.....どうだろう。私もね、花華ちゃん。少しは強くなったんだよ』



″存在の呼吸 壱ノ型 破壊の鋼拳″



無限列車で、確かな敗北を知ってから

血反吐を吐くような努力をして、寝ることすら惜しんで走って鍛えて


やっと、存在の呼吸を″自分の生命の危機″以外にも使えるようになったのだ



誰かを救うために、己の力を使える

自分だけのためではなく周りの大切な皆の、大勢のために




″存在の呼吸 参ノ型 念糸罠″


『ゴホｯ......ゴフｯ、かはｯ』




それでも、どれだけ鍛えても息は切れる

限界は時間を待つことなくやって来るし、それに抵抗する術なんてない



『！？.....な、に...』



瞬間、急に手に力が入らなくなった


なんだ

こんな影響、今まではなかったのに


これはなんだ？これは........これは、呼吸の影響じゃないのか？




『......花びらに仕込んで、あったの？毒.....力が弱くなるだけじゃないよね

　 他には？毒で殺したくはないんでしょう、花華ちゃん』


「わぁ、わかった？珍しいね！毒に気付いても、そこまで考える人はほとんどいないの！

　 ....だって、みんなたくさん毒を喰らうから、すぐ死んじゃうもの！」




笑いながら説明する花華ちゃんに、冷や汗が流れる


皆の方は大丈夫だろうか、何があろうと邪魔にだけはなりたくない....

再び手に力を入れ直し、刀を構える



が、花華ちゃんの言葉を聞いて、技を出すことはできなかった






「毒にはね、すこしだけあのお方の血が入ってるんだ！お姉ちゃんも、鬼になるの！」

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