194話 約束 ページ26
「....お前、それ本気で言ってんのか」
伊之助が突然そう言ったため、驚いて小さく肩を揺らす
なにか怒らせるようなことを言っただろうか.....？
顔を伏せているため、表情や瞳は見えない
が、そんな心配は杞憂に終わった
「俺様がそんなことで怖じ気づくとでも思ったか？残るに決まってんだろ！」
『！....伊之助....』
「そうだな、俺も当然残る！善逸や宇随さんのお嫁さん達も心配だからな！」
『炭治郎.....そうだね、ありがとう』
良かった、これで私達の総意は決まった
やる気満々な二人を見て、ほっと胸を撫で下ろす
すると炭治郎が、ゆっくりと、一言一言を自分自身も確認するように口を開いた
「俺も、Aの言う通り皆生きてると思う。必ず助け出すように行動する
伊之助もそのつもりで行動してほしい。そして二人とも絶対に死なないでほしい」
決意を秘めた瞳で、私と伊之助を見据える炭治郎
..........なんだ。当たり前じゃないか、そんなの
「お前が言おうとしたことは全部、俺が今から言おうとしてたことだぜ！」
『そうだよ炭治郎、皆気持ちは同じだ』
行動開始は今日の夜
潜入した店を発ち、必ず鬼を討伐する
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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＿＿
隊服に身を包み、腰には鬼殺隊の証、日輪刀
人気のない時間帯を見計らって、炭治郎と共に移動する
目指すは店で一番人気であり、今までお世話になった鯉夏花魁の部屋だ
私達が部屋に入った瞬間、ふわりと風がたった
「鯉夏さん」
『不躾に申し訳ありません。私達は″ときと屋″を出ます
お世話になった間の食事代など、旦那さん達に渡していただけますか？』
パッと振り向いた鯉夏さんの表情には、困惑や驚きの感情が読み取れる
......まあ、そりゃあそうだろうな
自分一人だと思っていた部屋から他人の声がしたのだ、叫ばなかっただけ冷静だと言える
「二人とも....その格好は」
『今まで騙していたこと、お詫びします。炭治郎は男であり、私達は姉妹ではありません』
「....そう」
罵倒されるかもしれないと身構えていたわりに、鯉夏さんの反応は良い意味で予想外だった
「でも、須磨ちゃんを心配していたのは本当よね？本当に心配していたのよね？」
「はいっ、拐われた人達は俺達が絶対に助け出します！」
『ええ、それだけは信じてください』
それを聞くと鯉夏さんは、安心したように、柔らかく微笑むのだった
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セブンス・エイカン(プロフ) - リィさん» ホントですね！すみません、今直しました！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年10月18日 16時) (
レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - 誤字報告：174話 理由の最後の行なんですけど、恋雪が小雪になってます (2021年10月2日 18時) (レス) @page3 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» はい、そうです！細かい部分まで気にしていただけるとは......ありがとうございます、本当に嬉しいです！そして、説明が足りず申し訳ない..... (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - シャルの携帯する他人の運命（ブラックボイス）をどう鬼滅に入れるかと思ったら携帯運命になってる．．．なんて読むんですか？そのままブラックボイスですか？ (2020年7月26日 15時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ありがとうございますｯ！！！でもちょっと才能はあんまりないかも。これからもよろしくお願いいたします！！ (2020年2月8日 19時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セブンス・エイカン x他1人 | 作成日時：2020年2月2日 22時
