【鬼滅の刃】偶然、または必然か・伍【ハンターハンター】

185話　化粧 ページ17

「よし、そうと決まればついてこい。まずお前らをド派手に女にする」

『そうですね、化粧をしないと.....』

「.....嫌だぁ......うぅ」

『こら善逸、泣かない泣かない！炭治郎たちも、早く追わないと見失うよ？』



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そう言って、音柱について移動してから数時間

私は自分で薄く化粧をして、遊女として活動するよう着物に着替えた


一応護身用の短刀を持っておいた方が........いや、必要ないか

人と戦うならばおそらく武器などなくとも勝てるし、鬼に短刀は意味がない


一度手に取った短刀を再び荷物の中に入れ、他四人が待つ部屋へと足を運んだ



『失礼いたしやす.......流れ星でありんす


　 なんて、そんなに驚きました？流星Aです。遊女、案外できますよ私』



襖を開け、床に座り深く頭を下げてみる


流れ星と言うのは、本名が流出するのを防ぐための偽名だ

なかなかにシンプルではあるが、そのままの名前を使うよりは用心できそうである



「ア″ァァァァァァァァAちゃん！？Aちゃんだよね！！！やだ可愛すぎ！！！」


「A.....す、すごく似合ってる！可愛いぞ！」


「お前、いつもとちげえ.....あ、そのつけてるの知ってるぞ！かんざしって言うんだろ！」


「へえ！なかなか良いじゃねえか、流石冨岡が自慢するだけあるな

　 それならすぐに遊郭に馴染めるだろ。情報も集めやすくなるしもってこいだ」




反応はそれぞれで、まあ言わずもがな特にうるさいのは善逸

炭治郎は純粋に褒めてくれ、伊之助はまあ普通

最後の音柱は、私の格好を気に入ったようでかなりご機嫌である


まあ、派手な物が好きなのであれば今の私の格好は気に入るだろうな



しかし、そんなほのぼのとした考えは一瞬で消え

代わりに混乱と絶望が脳内を支配する




『....音柱様.....その化粧は...』


「ド派手に俺がやった！これでコイツらを売る」



やっぱり音柱がやったのか......

絶望的な容姿の炭治郎達三人を見て、後悔が押し寄せる


私が化粧をすれば良かったのか？


いや、でもまさか伊之助をここまで不細工にするとは....

ここまでくると逆にすごい技術のような気がしてきた



そんな私の憂鬱は他所に、音柱は意気揚々と任務の説明を始めたのだった

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