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「おお、お二人はこちらにお出ででしたか!それではご一緒に参りましょう!他の皆様はすでに集まり待っております!」

「え、なに。どこ行くの?というかなんであんたが居るわけ?」

「一先ず広間でございます加州殿!本日はこれから演習に参る為に伺いました!」

「演習?これから?」

「そうです!審神者様から許可は得ました!膳は急げですぞ!」


こんのすけの返答に「今から演習とか…せっかくお風呂に入って綺麗にしたのに最悪」と清光はお怒りの様子。そして安定もどこか不満げな顔をしている。


「天ちゃんとの時間減るだろ。首落ちて死ねよ狐…」

「聞こえてますぞ大和守殿!」


広間へと先導するこんのすけに小さな声で怖い言葉を呟いた安定。それに反応しても気にする素振りを見せずこんのすけは歩みを止めない。


「ねえねえ天ちゃーん、狐って食べれる?美味しい?」

「美味しいかどうかはわかりませんが、確か家康公が狐鍋を食べていたような」

「あ、そーなの?なら演習から帰ってきたら夜食に狐鍋食べない?季節も一旦冬にして、」

「わ、私めは食べれませぬぞ!」


清光が可愛い声で物騒なことを質問してきて、その質問に物吉が答え会話を繰り広げている。焦るこんのすけを見て笑う清光はどうやらその反応を楽しんでいるようだ。


「やったぁ!ボク大富豪〜!」

「ぼくがふごうですか。まあまあですね!」

「平民です!よかった!」

「まぁ、平民が一番気楽でええですわ」

「ん〜?ひょっとして俺貧民かよー!」

「写しの俺にはどうせ大貧民がお似合いだ…」


広間へ着くとこんのすけの言っていた通り皆がすでに揃っていて、丁度遊びの勝負がついたのか口々に勝敗の感想を述べていた。


「皆様、お話がありますゆえ終わりにしてください!」

「えぇ〜?もう一回やりたいのにぃ!」

「弟達の楽しみを奪う狐に、馬糞を投げてやろうかー!」

「ひぇっ、お、おやめください!」

「おやおや、汚すのは良くないよ。そうだねぇ、目の前で油揚げを全て食べてやるのはどうだい?」


落ち込む短刀達を見て鯰尾が馬糞をこんのすけに投げようと目論むが歌仙がそれを阻止してくれた。だが歌仙の提案は精神的苦痛を与えるものなのでそれを聞き改めて敵に回したくないと心から思った。
こんのすけはそんな二人に警戒しながら私達の前に立ち口を開いた。


「それでは皆様に改めてお伝えいたします!政府より伝達です。演習に参加しろ、以上です!」



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作者名:べべ | 作成日時:2020年11月18日 14時

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