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「アラ、私の好みが分かってきたわね。」
Aは天服を眺めながら嬉しそうに言った。
「ありがとうございます、皇妃様。
ですが、髪は私どもにお任せください。」
アラの何も言わせぬ笑顔に
笑っていたAの顔は固まった。
「お綺麗ですよ、皇妃様。」
侍女たちの満足そうな声が皇妃殿に響く。
私の髪は半分ほど上の髪を
盛り上げるように編み込み、
そこへ皇妃の髪飾りをつけて、
横に長く装飾の多くついている簪を
刺したような髪型になっていた。
侍女たちのヘアアレンジのレベルの高さにも驚くが、
飾りの重さにも驚きが隠せない。
下を向けば、首がもげそうだ。
「そろそろ時間ですね、皇妃様、参りましょう。」
「何処ですることにしたの？」
そういえば私はアラに任せていて何も知らない…
「庭園で行うことにしました。
前まで皇妃殿の中で行っていたのですが
それだと主催者側が面倒なんです。
茶会にも沢山決まりがありますので。」
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作者名：キムチヂミ | 作者ホームページ：https://twitter.com/kimuchi_chizini?s=21
作成日時：2020年11月23日 14時
