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「わ、私も借りれるの？」
「ここの書庫は基本、皇族なら誰でも利用できるよ。
だからチャヒも堂々と使っていいんだよ。
チャヒはどんな本が好き？」
「うーん…難しいのじゃなくて、
物語が読みたい…かな？」
以前とは違う、何か新しいものが読みたかった。
「物語なら…こっち」
そういうとグクは私の手を取って走り出した。
「え、ちょっグク！」
まさか書庫の中で走り出すとは思わず、
Aは手を引かれるがままグクと一緒に走った。
「ここだよ、」
「どうして走ったの？」
グクが連れてきてくれた本棚の近くに
大きな出窓があってそこだけが違う空間に見えた。
「この時間じゃないと見えないんだ。
間に合わないかと思った。」
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作者名：キムチヂミ | 作者ホームページ：https://twitter.com/kimuchi_chizini?s=21
作成日時：2020年11月23日 14時
