【HQ】俺らのマネージャー

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『何か考え事？』










治にノートを見せてたら、




上からAの声が聞こえたから顔を上げる。




そこにはAの整った顔があった。




ちっっっっか。










「最高」




『何が？』




「何でもないよ」




『そう』










Aはそう言うと自分の席から椅子を運んで




俺の隣に座ってきた。




この先生の授業は移動OKだから俺得でしかない。










「(…この際Aにちょっとだけ聞こうかな)」










俺はこの2人しか周りにいないことを良いことに




あの事を相談しようと思った。




周りは騒がしいから大丈夫でしょ










「…ねぇA」




『どした？』




「もし自分の大切な人に物凄く嫉妬してる人がいたら、どうする？」




『嫉妬？』




「…」










治は一瞬目線を上げて、またすぐノートに視線を戻した










『そーやなぁ…、自分は綺麗な心持ってるんやなって思う』




「綺麗？」




『そう。嫉妬っていう本心が真っ直ぐ出て来てるんは
　他に余念が無いってことやろうし…』




「余念？」




『余計な気持ちってこと』










Aは治にそう言うと、真っ直ぐ俺の目を見つめた










『…嫉妬は心が綺麗な証拠。
　その人の話もちゃんと聞いてあげたらいいんちゃう？』




「！…そうだね」










嫉妬は心が綺麗な証拠、ね




今までそんなふうに捉えたことも無かった




Aに意見を求めて正解だったかも










『まぁ角名が言いにくいんやったら自分が言うてあげるけど』




「それは＿＿」




「俺から言うたる」










“それは俺から言うから”




そう言おうとしたら治が被せてきた










「その三角関係に関わってない奴が話する方がええやろ。なぁA」




『うん、その方が良い。てか三角関係やったんその人ら』




「そやで」










俺が治に視線を送ると、治はグッドサインをしてきた




ありがとう治。



















「プ⚫︎チンプリン3つな」




「はいはい」




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