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すぐる。に ページ4

傑のお荷物?傑の金魚のフン?


なんとでも言え猿共。傑のお荷物にも金魚のフンにもなれない猿共に言われたくないね。

いや、させないけどね?傑のお荷物も金魚のフンも私だけでいい。私"で"いい。


私が傑だけでいいように、傑も私だけでいい。









ある猿に言われたことがある。




「2人は付き合ってるの?」







いつもの猿の戯言と思い無視しようと思ったが思いがけない言葉に思わず『は?』と反応してしまう。


その猿はビクッと一瞬なるがもう一度「だ、だから、付き合ってるの?って、、」と聞き返してくる。

今はちょうど傑がトイレでいない。その隙に聞いてきたのか、この猿は。


………傑の事が好き、なのか?この猿は。それならなんて返すのが正解だろうか。もしそうだ、と答えたらこの猿は諦めるのだろうか。いや諦めて貰わないと困るのだが。傑は私のモノなのだから。




『付き合ってはないよ。』





事実を話した。そうすると強ばっていた猿の顔が緩み安心したような表情になる。



____あぁ。なんて、愚かなのだろう。やっぱり猿は単純。そんな表情出来ないようにしてやろうか。









『____けど、傑は私のモノだから。』









____その顔だよ、オマエみたいな自惚れ猿にはその顔がお似合いだよ。



______もっと、もっとだよ。





『付き合ってないって言って、何を安心したか分かんないけど傑にオマエみたいなさr………ゴホン……女が釣り合うとでも?鏡見ろブス。』


「なッッッ……なんであんたにそんな事……っ傑君の金魚のフンのくせに…ッッッ」


『金魚のフンにもなれないやつが何言ってんの。……ていうかさ、傑を名前で呼ぶなよ。……オマエ、喋ったことないでしょ。傑と。』


「ッッッカァァ/////」


『……図星、ね。ハッ喋ったこともないのによく好きになれたよね。ま、傑容姿とかいいしね。…対して傑の中身も知らないような奴が傑を好きになる資格あると思う?外見だけで見てるなら諦めてくれる?ま、そうじゃなくても諦めて。傑は私のモノだから。』


「ッッッ……付き合ってもないくせに…!傑君を独り占めしやがって…ッッッ許さないッッッ!!!」


そう言った猿が私目掛けて手を振り下ろしてくる。


『……クスッあーあ、アンタ、終わったね』


「え……?」

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作者名:こし豚 | 作成日時:2021年5月3日 17時

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