心の声 ページ2
「んあっ…」
人差し指と中指をゲンさんは入れると耳元に顔を近づけてくる。
Aちゃんは甘いのが好き?それとも苦めがいい?唾液がいっぱい出るようにあえて酸っぱい味にしようか?
ゲンさんの指に付いていたとろみのある液体の味が言葉と一緒に口の中でコロコロ変わる。
舌に絡みつく様なはちみつみたいな甘い液体になったり…
入れて時間が経った冷めた渋い紅茶の様な味になったり…
レモンの皮を齧った様な渋さと酸っぱさが口の中に広がったり…
現実では何も口の中に入っていないのに…唾液が止まらない。
脳のバグに痙攣してる舌を指でゲンさんに挟まれ、涎をこぼしてだらしない顔をしてるボクに「可愛い」と言ってゲンさんが見つめる映像が脳内入ってくる。
恥ずかしい…そんな顔しない…見るなっ…
「勝手に人の顔で遊ぶな……」
自分の前に座っているゲンさんにクラクラする頭を起こしてそう怒るが…
「そんなトロトロな顔で言われてもねぇ」
「っーー…」
ほら、もっと気持ちよくしてあげるから戻っておいで
「!!」
その言葉に妄想の世界に押し込まれ、視界にボクの口に指を突っ込んでいやらしく笑うゲンさんが映る。
「んっ…やだっ…げんっ…んんっあっ…」
口の中までゲンさんにめちゃくちゃにされ、頭がぼーとし始める。
「Aちゃんだれ垂れてるよ」
「っーー…」
ベットに押し倒されてる自分に言われているのか、それとも現実で言われているのか分からない…。
ジーマで暑そうね、服全部脱ごうか
絶対にやだ……
全部脱げて良い子だね
頭が重い…クラクラする…
いっぱい気持ちよくしてあげる
視界が白くぼやけく…体が熱い…苦しい…
「おーい…Aちゃーん………」
「……」
「ジーマーで気失ってんじゃん…やばっ…」
やりすぎたと机で体を熱らせて気を失ってるAにゲンは戸惑う。
「妄想の押し付けとはいえ…」
現実のAの反応が良すぎて結構本気になってしまった。
「起きた時に気まずくなるやつ…」
気を失った事を良いことに、さっきのは無かったことにさせよう!ゲンは起きたAをお得意の会話技術で上手く誤魔化す。
「もう急に倒れたからびっくりよジーマで」
「っ…すみません…」
28人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヌ(プロフ) - ねねさん» むっつりであってほしい作者の願望🙇♀️ (2月8日 8時) (レス) id: 079dd1f50d (このIDを非表示/違反報告)
ヌ(プロフ) - 頭おかしい人間8号さん» 気づかなかった!!コメントありがとうございます😭! (2月8日 8時) (レス) @page6 id: 079dd1f50d (このIDを非表示/違反報告)
ねね - やだ、右京さんムッツリー (2月8日 5時) (レス) @page6 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
頭おかしい人間8号 - おっけー。神絵に神作ですね。ありがとうございます!!!!これからも更新頑張ってください!! (12月28日 2時) (レス) id: aaa997ad31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヌ | 作成日時:2023年12月17日 2時