第134話 ページ11
神「銀ちゃん……やばいアル。
アイツ……とびきりやばい匂いがするアル。
血の匂い、幾多の戦場を息抜き……
染み込んできた血の匂い。
本物の夜兎の夜兎の匂い。」
ゾッとする気配が背中から伝ってくる。
これはっ、……ま、まずい。
ドゴオオオン!!!
と襲いかかって来た夜兎族達。
月詠さんが応戦するも、呆気なくやられてしまう。
月詠さんが逃がそうとした時、次は下から攻撃が来た。
「……っ!銀時さんっ!」
?「相変わらずの余所見だね〜Aちゃん。」
「あっ……、しまった……」
神「A!!!銀ちゃん!!!」
ギリギリで交わし、スっと頬が切れ、血が垂れた。
夜兎に囲まれた……
晴「放せっ!!」
「……!!!晴太くん!」
神「晴太っ〜!!!」
銀時さんに攻撃した夜兎族の人が晴太くんを捕まえた。
「…!待って神楽ちゃん!行ったら……っはっ……!!!」
背後から肘落としをくらい、地面に叩きつけられた。
?「言ったでしょ。余所見ばっかりしたらダメだって。」
……!
目に入ったのは狐の面を被った、白っぽい髪の女。
なんで、
?「邪魔だ。どいてくれよ。言ったはずだ。
弱いやつに用はないって。」
晴太くんを助けに行った神楽ちゃんを止めたのは。
そっちにも夜兎の気配を察知したから。
神「…にっ……」
銀「かぐっ……」
そいつの攻撃でパイプが壊れて崩れ落ちた。
?「優しさはいらないんだよ。ボクにもAちゃんにも。」
ガっと蹴られ、私の意識が遠のいていく。
落下しながら。
銀「おい!A!大丈夫か!!意識保っとけよ!さすがに抱えきれねぇ!」
「っ……だ、大丈夫、です。」
月詠さんが巻き付けた紐も耐えきれず、私達はそのまま下に落下した。
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作者名:Rukapyon | 作成日時:2023年1月22日 12時