第3話 ページ4
「つ、疲れた……」
ドサッと部屋の前に荷物を置いて、ガラガラと襖を開けた。
荷物を部屋に置いておくとあらかじめ書いておいた報告書を持って副長室へと向かった。
「立花Aです、ただいま戻りました。」
?「Aか。入れ。」
部屋に入ると机に向き合った土方さんがいた。
私が入ってきたのを見ると筆を置いて話を聞く姿勢になった。
「これが報告書です。」
長期任務の方向書を渡すと土方さんはそれに目を通しはじめた。
私の長期任務というのはある攘夷党に忍び込み、偵察するというもの。
土「麻薬品の密輸か。次の取り引きの日時は間違いないんだな?」
「ええ、取り引きは急ですが、今日の夜10時ごろになるかと。」
これを知って帰って来るのに時間がかかったから仕方ないよね。
とはいえ、今から準備しなきゃ取り引きには間に合わない。
土「分かった。各隊の隊長らを会議室に集めとけ。会議は2時からする。」
「了解です。」
部屋から出ると、隊長らに連絡を入れておいた。
─問題は彼だ。
「沖田くん、いる?」
?「いますぜィ……Aさん、帰ってきてたんですねィ。」
彼は1番隊隊長の沖田総悟くん。
組随一の剣の使い手である。
彼は、サボり魔でもある。
沖「それで、何かあったんですかィ?Aさんも大変ですねィ」
「大変だろうなって思うなら、仕事してよね……
じゃなくて、2時から会議があるから遅刻しないでって伝えに来たの。」
沖田くんは少し面倒くさそうな顔していたが、一応来るだろう。
「……会議室の準備でもしておこっかな……」
今日も早くは寝れなさそうだな……
そんなことを思い、私はまたため息をこぼした。
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Rukapyon(プロフ) - richanh20さん» コメントありがとうございます!土方オチ、ちょっと考えてたのでその方向性でいこうかなと思います!もし、他にもリクエストがある方がいたら複数オチを作ろうかなと思ってます!これからも見てくださるとうれしいです! (2023年5月5日 10時) (レス) id: 9ab6a2b305 (このIDを非表示/違反報告)
richanh20(プロフ) - いつも楽しくみています!出来れば土方オチで!! (2023年5月5日 7時) (レス) @page38 id: eed6dbc501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rukapyon | 作成日時:2022年7月17日 20時