諦めません。２６. 〜過去編�供檻魁� ページ31
桜夜side
沙月さんに家まで送ってもらい、
お礼にお茶をしようとなって家のチャイムを押す。
途端に中はドタバタと騒がしくなり、
将輝が家にいることを明確にしていた。
将輝「あ、姉貴………」
退院の日は聞いていただろうに、
将輝は驚いた表情で私達を見ている。
桜夜《ただいま》
スマホを見せれば、将輝は少し悲しそうに笑う。
将輝「おかえり」
それでも、出迎えの言葉をちゃんと言ってくれた。
帰ってくる家があるっていいな、と改めて思う。
たとえ辛いことや苦しいことがあっても、
自分の帰る場所さえあれば悲しみに暮れることはない。
家に上がり、久しぶりにリビングの椅子に座る。
数ヶ月帰っていなかったから、
ここにいることを新鮮に感じる。
桜夜《コーヒーと紅茶、どっちがいい？》
岩泉「俺はコーヒー」
沙月「私は紅茶をお願いするわ」
将輝「俺もコーヒー」
三人の意見に頷いて、キッチンへと入る。
やかんとティーポットを取り出して、
やかんには水を入れ、ティーポットには茶葉を入れる。
水を沸騰させる間に、
今度はコーヒーメーカーにコーヒー豆と水をセット。
そのままスイッチを押して、そのまま放置。
沙月「にしても、将輝くん、大きくなったねぇ」
岩泉「そういや母さんは最近会ってないな」
沙月「雛美家が引っ越してからは、
家族ぐるみで外食に行ったりとかもしなくなったものね」
将輝「今日、姉貴の退院祝いで外食するんです。
もし予定がないなら、今晩久しぶりにどうですか？」
沙月「あら、いいの？」
将輝「沙月さん達も一緒なら、母さん喜びますよ」
沙月「どうする？一」
岩泉「なんでそこで俺に振るんだよ」
沙月「私が決めていいの？」
岩泉「好きにしろよ」
そこからはトントン拍子に話が進み、
岩泉家も外食に参加することが決定した。
彼らの会話に耳を傾けながらも、
私は紅茶の準備を着々と進めていく。
沸かしたお湯で、
ティーポットとティーカップを温める。
棚の中から茶葉を取り出して、
温めたティーポットの中に入れていく。
その間にも、楽しげな会話は途切れない。
蒸らしの段階に入った時に、
コーヒーメーカーからできあがりの音がする。
私はカップをふたつ用意し、注いでいく。
岩泉「コーヒー、できたか？」
一の言葉に頷いて、
トレイにのせてミルクと砂糖も乗せて渡す。
私も一旦テーブルについて、話に花を咲かせる。
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聖華(プロフ) - ジュリさん» ジュリさん、コメントありがとうございます。とてつもなく遅い更新を早くできるよう、頑張ります。応援ありがとうございます。 (2017年9月16日 11時) (
レス) id: c07a3965b5 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 更新楽しみにしてます！ (2017年9月14日 19時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
聖華(プロフ) - るーさん» るーさん、コメントをありがとうございます。今はまだ煮詰まってて更新がとっっってもスローペースですが、更新を待ってくれれば幸いです。応援ありがとうございます！ (2017年6月9日 16時) (レス) id: c07a3965b5 (このIDを非表示/違反報告)
るー - とってもおもしろいです！主人公の気持ちの強さに感動しました。これからも更新など頑張って下さい！応援しています！！ (2017年6月9日 0時) (レス) id: 179cc2b81d (このIDを非表示/違反報告)
聖華(プロフ) - 花さん» 花さん、コメントありがとうございます。いやいや、私が書く拙い文章なんかに憧れないでください。（笑）ゆっくり、確実に更新していきますね。更新頑張ります！ (2017年5月29日 20時) (レス) id: c07a3965b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖華 | 作成日時：2017年4月27日 19時
