白銀の化物と少女【HUNTER×HUNTER】3 (ページ6)

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キルアの失格ページ6

{レイナside}

レイナ「キルア…」

何を言っても、反応すらしない

流石に心にくる…でも

レイナ「…きっと大丈夫だよ」

そう信じたい……信じたかった

レオリオさんとボドロさんという人の勝負が始まった時

ほぼ同時に、キルアがボドロさんの背後を取って

そして…殺していた

レイナ「…っ!?」

返り血を浴びたまま、唖然とした空気の中で

部屋を出ようとするキルアの腕を反射的に掴んだ

理由なんてない…本当に、反射的に掴んでいたの

レイナ「キルアッ！」

キルア「……」

その時、私は忘れていた

自分の番がくるより前に、嫌な予感がして手袋を片方外していた事を

そして、私は今素手でキルアの腕を掴んでいる

このままじゃキルアの心を読んでしまう…と思ってた

レイナ「え」

……でも“読めなかった”

名前以外の何もかもが、靄がかかった様に分からない

少なくとも記憶にはない出来事に驚いていると、腕を振りほどかれた

レイナ「………あ」

そして、キルアは部屋を出て行った

……これで、ハンター試験はおしまい

………後味が悪い

私は、止める事も…助ける事も…何も出来なかった