白銀の化物と少女【HUNTER×HUNTER】3 (ページ30)

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再開と出発ページ30

{レイナside}

キルア「さっそくだけど出発しようぜ、どこでもいいから
ここにいるとおふくろがうるさいからさ」

そう言われて、ここに留まる理由もないしと賛成する

ふと、キルアがあの執事さんに顔を向けた

キルア「じゃーな！あ、そうだゴトー、おふくろ達に何言われてもついてくんなよ」

ゴトー「承知しました
いってらっしゃいませ」

あの人はゴトーって言うのか…

なんて考えてる間にゴン以外はみんな先に行ってしまった…；；

ゴン「ゴトーさん、キルアがいなくなったらさみしくなるね」

…！

「いいえ
私共、執事は雇用主に対し、特別な感情は持ち合わせておりませんので」

見え見えの嘘にちょっとムッときて

レイナ「嘘つき」

思わずそう言うと、ゴンに同意する様な目を向けられた

やっぱりゴンもそう思ったんだね…

「…ゴン君、レイナさん」

名前を呼ばれ、ゴトーさんに向き直る

するとコインが上に弾かれて、左手に収まった

少なくとも私にはそう見えたから

「さあ、どっちです？」

と言う問いに

ゴン「左手でしょ？」

レイナ「左手です」

そう即答出来た…でも、結果は右手

レイナ「え！？」

ゴン「うそ…」

「そう、トリックです
世の中正しい事ばかりではありません、お気をつけて」

……それは、知ってるけど…

「キルア様を、よろしくお願いします」

その言葉は確かに私たちに向けて言われた言葉だったけど

私たちの後ろの誰かにも言っていた気がするのは、気のせいなのかな

スキア「……」