今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:15,642 hit
小|中|大
13話 ページ13
「3人とも連れてくだぁ?!」
飲んでいた紙パックのお茶を驚きのあまり落とす。
そんな姉さんを横目に子供達を車に乗せる。
命の恩人だからなのか知らないが双子はすんなりとついてきた。
ただもう1人の子供はなかなか動かない。
まぁ別に信用してもらおうとか思ってないけど。
「ほら、乗りな。ここにいても幸せにはなれないよ。」
「幸せって何?」
光のない瞳で見つめられる。
絶望に近い瞳をした子供に視線を合わせるようにしゃがむ。
「生きていればわかる日が来るよ。」
「お姉ちゃんは幸せ?」
子供のその言葉に一瞬言葉を詰まらせるがすぐに答える。
「幸せだよ。」
行こっかと差し出した手を子供はしばらく見つめゆっくりとその小さな手を重ねた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
429人がお気に入り
429人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はて | 作成日時:2021年10月20日 0時