2話 ページ2
「誰だ貴様らは!」
振り向くとそこには老いた爺と若い男が数人。
この人達どっから出てきた?
「このような神聖な日に余所者がこの地へ踏み入るなんて…神への冒涜だ!!」
早く出ていけっと声を荒らげ続ける老人。
姉さんが呆れながらとりあえず質問してみる。
「まぁまぁ落ち着いてください。私達は呪願祭という祭儀について村の方にお話を聞きたいだけです。」
その言葉に老人の顔に青筋が浮かぶ。
うっわ。
黙れ痴れ者がっという怒号と同時に社の方からも声が上がりだす。
まさに火に油。
面倒臭い。
「長、時間が。」
「この者達を拘束しろ。」
老人の後ろにいた男達が私達に近づいてくる。
「何火に油注いでくれてんの。」
「どのタイミングでも聞いたらこうなってただろうよ。」
ははっと苦笑する姉さんに呆れてものも言えない。
「社の方行ってくるからここお願い。」
私の言葉にあいよーっと返事をすると姉さんの周りを黒い靄が渦を巻き始める。
黒に混ざり赤もちらほら。
そして近づいてくる男達に一言。
「それ以上近づいたら貴方達の肉体貰うから。」
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作者名:はて | 作成日時:2021年10月20日 0時