課題(エーミールside) ページ40
『ただいまー!!』
玄関から騒がしく、とても可愛らしい声が届く。
Aさんが帰ってきましたね
ドタバタと音がしたと思えばいきなり開く私の部屋の扉
「おや、どうしましたか?帰ってきたらまず手洗いうがいですよ?」
『ご、ごめんなさい!あのね、私エミさんにお願いがあるの!!』
「……お願いですか?何でしょう、言ってみてください」
彼女は顔を少し赤くすると私の目をしっかり見て
『勉強教えてください!!』
「……え?」
『私ね、行きたい中学決まったの!だからグルちゃんにもお願いするんだ!だからエミさん勉強教えてください!!』
予想外でした。
ここに来て早3日、まだまだ拙い子だと思ってましたが、ハッキリした意思を持っているようで
少し口角が上がってしまう。
「ではまず手洗いうがいをしてからご飯を貰って話をしましょう」
『はーい!』
「……勉強ですか…」
走っていく彼女の背中を見て
少しキュンとしたのは内緒の話です
『いただきます!!』
「「「いただきます!」」」
ひとらんらんさんが用意してくださったカレーは何時もみんなの量が1割増えるわけで、
食べ進めるもAさんには多かったようで
『……お腹いっぱい……』
ひとらん「ごめん…皆と同じ量よそっちゃった……」
『ううん!らんらんのご飯美味しいから全部食べるもん!!』
ひとらん「えー…無理しないでよー……」
マン「なにー?食べれん感じ?」
ゾム「いやまぁさすがに多いやろ……」
グル「仕方ないな、俺が食べてあげよう」
『いやー!私が食べるの!』
彼女はカレーを守るように皆に威嚇をして
必死に食べていた。
「ああそうだ……Aさん、グルッペンさんに話すことあるのでしょ?」
『そうだった!グルッペンさん……私、帝光中に行きたいです…!!』
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M君
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作者名:哪託 | 作成日時:2019年5月29日 9時