強襲 ページ33
pipipipipi
小さい誰かの携帯の目覚ましで起きる。
一体何時迄飲んでいたのだろう。
辺りにはビールの缶や飲み干した焼酎の瓶と、お菓子のゴミが散乱してた。
確かキッチンにゴミ袋があったからそれを取ってまずお菓子のゴミを集める。
お菓子のゴミと紙コップだけで1袋満杯になったから困ったもんだ……
次はお酒の瓶と缶。集めながらキッチンに向かいシンクに置いておく。
全部集め終わったらまず水で濯ぐ。
濯ぐ度にお酒の匂いがふわりと漂う。
何か擽ったいな、なんて思いながら全部を洗い終え、瓶や缶を捨てる袋を探そうと振り返ると、見た事ない人が、目の前に立ってた。
2日連続で背後に絶たれるのは心臓に悪い。
更には知らない人だ。
泥棒?玄関の鍵が開けっ放しだった?
否違う。最後に鍵をかけたのはちゃんと確認してる。
なら窓が空いてた?それも違う。
カーテンが揺れていない。
嗚呼、声をあげなきゃ、誰でもいいから起きて……!!
『誰かッ……ングッ!!』
咄嗟に口を塞がれた。
とても力が強い。そこで初めてこの人の事をちゃんと見た。
人なら全員白いはずの白目が真っ黒で、黒のはずの目が赤と緑を混ぜた色の凄く変わった男の人だった。
彼は私をじっと見ると顔を寄せてきた。
押し返そうとしても男の人に力で勝てるわけもなく
ガリッ
音を立てて首を噛まれた。
ラッキーYouTuber
M君
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作者名:哪託 | 作成日時:2019年5月29日 9時