マフィアの彼女は烏に憧れて

隣 ページ29

(月島side)

『宜しく頼むぜ、蛍。』

｢……人に物頼む時の言葉じゃないよね?｣

『…………宜しく御願いします。これでいいかよ?』

｢後がなければ完璧だったなぁ｣

そうやって転校してきた隣のマフィアは柄にもなく顔を歪めてる。

山口は後ろで声出さないように笑ってるし。

女生徒｢ねぇねぇ!中原さんってさ、何処から引っ越してきたの!?｣

『え、ヨコハマ……』

女生徒2｢えー!すっごく遠いじゃん!来るの辛かったんじゃないの?｣

『特には……困ることは無かったし』

男生徒｢つーか中原ちゃん彼氏とかいるの〜?｣

『……かれし…ってのはなんだ…?』

｢…嘘ﾃﾞｼｮ、ほんとに知らないの?｣

『……知らねぇ。なんだそりゃ』

待ってここ迄馬鹿!?
彼氏知らないって何!?
マフィアには彼氏彼女や夫婦の概念すらないﾜｹ!?

クラスの奴も吃驚してる。
何とかして流せないか………

?｢あ!月島君〜!!｣

｢…うげ｣

やばい。ここに来てこの女来るのは信じられない。

最近僕の事付けてくる気持ち悪い女……

｢…なんの用?…草野美穂｣

美穂｢やだー!!下の名前で呼んでよ!!私と月島君の仲でしょ〜!!｣

…どんな仲だよ。
僕はこんな奴御免だし、それだったらAの方が……






いい事思いついた。

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