マフィアの彼女は烏に憧れて

取り残された者 ページ19

(中也side)

姐さんに釘を刺された意味

"女同士の楽しみに水刺すんじゃねぇ"感が半端ない

面倒見るつっても何見るんだ……少なくとも芥川より扱いやすそうな餓鬼ばかりなんだよな…

影山｢……あの!｣

｢んあ?なんだのっぽ餓鬼｣

影山｢の、のっぽ……あ、いや、あの女のお兄さんなんですよね?なのになんというか……距離を感じる気がするんすけど｣

｢……あー…まぁ…もうこの感じマフィアになってからはなぁ……兄妹というより上司部下みたいな感じだからな…｣

芥川｢確かにAを呼ぶ時名前じゃないですね。｣

立原｢ほんとだ!おい!とか糞ガキ!とかだもんな!｣

日向｢ええ!!自分の妹ですよ!?なんで呼ばないんですか!?｣

｢チビ餓鬼はなんでそこに突っかかるんだよ!!｣

詰め寄ってくる連中が多くて面倒くせぇ!
今どきの高校生はこんなもんなのか!?

日向｢俺!!年すっげー離れてるけど妹居るんで!俺の妹は名前を呼ぶだけで嬉しそうにします!絶対喜ぶと思います!!｣

喜ぶか?………なんて思うわけねぇ。
マフィアの世界に入って…否、入る前からアイツに人間らしい感情は……



｢…彼奴に喜怒哀楽があると思うか?｣

日向｢…へ?けどさっき戦ってる時笑って……｣

｢……あれは狂気っつーんだ。あの阿呆に楽しいなんて感じはないと思ってる。敵を殺せる。その事だけ、唯一表情が楽しそうに歪む。


後は驚く時くらいだ｣


澤村｢…なら何故今回、学校に行かせるなんて……先程の金髪の人が言ってたのは護衛ではなく学生生活を楽しめと……｣

菅原｢あ、それ俺も思ったー!なんでです?わざわざ守る任務なら学生生活を楽しめなんて言わなく無いです?｣

意外と攻めてくるこの二人は3年か…?
目敏い。周りがしっかり見れてる良い奴らだ。

｢……彼奴は学校に行ったことがねぇ。そして最近、任務の際でも学生が通るのを目で追うことが多くなった。憧れでもあるんだろう


俺等は、任務でしか彼奴を学校に行かすことなんて出来ねぇんだよ。｣

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