マフィアの彼女は烏に憧れて

意見 ページ15

蛍｢安心………

出来るわけ無いでしょ!!｣

唐突に叫んだ対象……月島 蛍は、荒く息を吐き出す

限りある力で私を睨むと立ち上がる。

蛍｢君は馬鹿なの!?
いきなりアンタは狙われてます、けど私が居るから大丈夫なんて言われて!

安心もクソも無いでしょ!本当に頭可笑しいでしょ!!｣


『え、あの………』

馬鹿とか可笑しいとか……言われたことないんだけど…
すげー傷つく……

影山｢じゃあさ、本当にお前が守ってくれる。それがちゃんと分かるなら……それならいいって…事じゃないん…スか?｣

『…嗚呼………そういう事か…それは想像つかなかったな……』


少し考え込む。
信頼を勝ち取る為に……か、何をすればいいのだろうか……

芥川でさえ少し考えてんな……

ある意味単細胞な私らにそんな考えなど浮かぶ筈も無く……

ただただ時間が過ぎて行く……

武田という教師が口を開こうとした時、
沈黙を破る音がした。

それは簡素な、電子機器の音。



ピンポーン


『…インターホン……?誰が来たってんだ……』

直ぐに立って玄関に行き覗き穴を見る。
何も見えない。

否、見えないは可笑しい。

普通なら玄関前の景色が見えていいはず。

見えないなら交換が当たり前。

もし見えなくなったのがこの瞬間なら、この扉の前にいるのは


敵か、脅かしに来た唯の阿呆な餓鬼か

そして此処へ引っ越してきたと知るものは此処に居る連中位、


つまりは…………


どこかで情報を仕入れた死に急ぎ野郎が来ているということ。


自然と私の口角が上がる。

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月島蛍

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