マフィアの彼女は烏に憧れて

混乱 ページ12

シャワーを浴び部屋に戻ると家の前がガヤガヤしだした。
恐らく芥川が連れてきやがったな。

まぁ月島 蛍には部屋がバレているし、寧ろ連れて来たお陰で見張りやすい。

カバンから新しい服を取り出し着込み、血で汚れた服を洗濯機に投げ込む。
掌の手当を済ませると芥川が入ってきた。

『……なんとなくのタイミング測ってたなオイ』

芥川｢…まぁ貴様の裸など見たくないからな｣

『……この野郎…』

芥川が上がってくるのを皮切りに次々学生が入ってきた。怯えながら入る人、守ろうと前に立ち確実に斜線を切るように入る人。
それぞれ表情がバラバラだ。

『……んで、何か御用で?』

｢…烏野高校バレー部主将、3年澤村大地です。……今回、助けて貰ったことに対して御礼をさせてもらいます｣

『!!……随分礼儀正しいじゃねぇか…すげぇな』

武田｢…顧問の武田一鉄です。…中原さん…で宜しいでしょうか?月島君が言っていたので確信は無いですが…｣

『…合ってるよ。私は中原Aこっちの真っ黒が芥川龍之介。』

烏養｢…そっちの兄ちゃんはまだ分かるが………中原、お前まだ学生だろ?｣

『……否定だな。歳は16だけどアンタらみたいに学校に行ったことはないし、教養なんてもっと無い。学生ではねぇんだ』

日向｢こ、今年16なら…俺らと同い年じゃん…!!｣

『如何にも……今年の誕生日で16になった。』

それを聞いた全員の顔が少し青ざめた。
その年で人殺しを躊躇いもなくやれるから、無理もないだろうが……

蛍｢……何でそんな仕事してるﾜｹ?｣

『……あ"?』

私が首を傾げれば女の子から声が漏れた。
あー怯えてる……敵であればここでいじめ殺すのになぁ……

蛍｢…教養云々より、小学生と中学生は義務教育だよ。まずありえない。参加出来ないなんてさ｣


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こいつ、痛いとこ突く奴だな

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