3 万里姉side ページ4
い「ただいま戻りました!」
「「おかえりなしい」」
流石と言うべきか、何人もの団員が所属しているだけに凄い広い寮だ。
外観も綺麗だったし。みんないいところに住んでるなぁ…と感心する。
咲「あの、そちらの方は?」
東「万里にそっくりだね」
見慣れない顔がいることに気がついたのか何人かが興味津々にこちらを伺う。
千里 「初めまして!万里の姉の千里です。ようやくお願いします」
というわけで、仕事でいない方々を除く秋組以外の面々とも挨拶をする。
満開カンパニーの人気は演技力など諸々の他に絶対顔だろうな。とか思ってしまうくらいにはとてもみんな美形だ。
あ、でも1番のイケメンは万里だよ?←
左「仕事は何を?」
自己紹介の流れでなんとなく世間話になる。
「一応フラワーアレンジメントを。ただ依頼がなければ暇なのでネットに強いこともあって友人の手伝いで手芸店のネット通販の管理等をしてます」
幸「手芸っ?!生地とかそういうの?」
「そうだね。・・・社割効くけど?」
ここの衣装も担当しているという幸ちゃんの食いつきが良かったのでそういうと今度は古市さんも身を乗り出してくる。
左/幸「本当か/に?!」
本当にすんごい勢いで来られた。
今でこそ人気だが経済的にはまだ色々と問題があるとか言ってたっけか。
左「監督、部屋って余ってたよな?」
い「え、あ。えーっと2人用の部屋がまだあります」
何を思ったのか急に古市さんがいづみちゃんの方を振り返る。
左「よし。そこの部屋に住んでくれて構わない。その代わり生地を安価で売ってくれないか?」
突然の申し出にゆっくりと目を瞬かせる。
え、え?マジで?!すんごい有難い。
「あ、じゃあ料理作り、衣装作りもお手伝いしますよ」
左「それじゃあ交渉成立ってことで、今日から頼んだぞ」
まさかの今日から。
じゃあひとまずホテルから荷物を…っと。
「万里。ホテルから荷物取ってきて」
万「はっ?なんで俺が」
「実家のクローゼットの引き出しの三段目の」
と、そこまで言うと万里の顔から血の気が引いて急いで言葉を遮る。
万「取ってきます」
「ありがとう。ホテルまでの道のり送っとく」
((姉って怖っ))
344人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ