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30:桂生誕祭4 ページ32

そんな様子の周りを不思議そうに見つつも机の上に目を向ける。

「この飯は誰が作ったのだ?」

「それは男の子たちみんなで作ったのですよ。特に銀時と晋助は頑張りましたね?」

机の上には豪華な…というには事欠かす黒焦げのものが多い食事が並んでいた。

「結構失敗したし無理には食わなくてもいいからな」

「…何を言っているのだ。皆が作ってくれたのだから美味いに決まってるだろ」

何人かの死人が出たのは言うまでもない。

「あ、おいそれは俺の分だ!!」

「んなの決まってねぇだろうが」

そんなこんなで始まったAの誕生日会。

普段は4人の食卓も塾生のみんなが揃っているので賑やかだ。

「お前ら喧嘩せずに食べんか!!」

食べ物をめぐって争う銀時と高杉を諌めるAの口調こそ怒っているがその声と表情は嬉しそうなものだった。

ーー



「おいヅラ」

「ヅラじゃない!桂だ!…何の用だ銀時」

銀時が最近Aがバイトしているという店に行けば例の如く女装(と言うには語弊があるが)で客の呼び込みをしていた。

「少しツラ貸せ」

Aは店長に断りを入れて女性物の着物を着たまま首をかしげつつも道の脇で待っている銀時の元へ行く。

「すぐ終わる。手ぇ出せ」

言われるがままに差し出した両手には何かを包んだ風呂敷が置かれる。

「お前最近ロクに飯食ってねぇだろ。差し入れだ。んじゃ帰るわ」

「おい銀時!」

口早にそういうと銀時は振り返ることなくその場を立ち去った。

「一体どういう風の吹き回しだ。明日は嵐か?」

ブツブツ呟きながら取り敢えず仕事の間は店に置かせてもらおうと中に入るとあら、と店の女が声をかけてくる。

「この風呂敷に刺さっているやつ相当いい簪じゃない」

「そうなのか?」

「えぇ。貰ったの?」

あぁ、と頷くと女はニッコリと微笑んだ。

「素敵なものね。大切になさい。それとお誕生日おめでとうA」

「あ、おい。秋穂!」

そう言えば仕事が始まる前に女に茶菓子を貰った。それも珍しいと思ったのだが。

「なんだ、そういう事か」

Aは風呂敷の簪を抜いて髪に刺すと仕事に戻った。



ーー

わー大遅刻だけど話のタイミング上手く行けてよかった。

天然でカッコよくて美人な桂さんお誕生日おめでとうございました。

多分あの天然さで何人かは殺してる。

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茉莉(プロフ) - 宇治さん» めちゃくちゃ返信遅くてすみません!宇治さん、ありがとうございます!! (2019年5月5日 22時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - こんばんは、宇治です。女の子要素無しの夢主、良いじゃないですか…!!好きです。とても。更新頑張ってくださいね!応援してます! (2019年4月15日 0時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 赤蛮奇さん» ですよね!幼少期はみんな可愛いですけど高杉の可愛さは異常…!ありがとうございます (2019年4月4日 12時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
赤蛮奇 - 幼少期高杉ヤバイですよね!アレはもう犯罪級ですよね!更新頑張ってください楽しみにしてます! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - (о´∀`о)さん» ありがとうございます! (2019年3月24日 19時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉莉 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2019年3月24日 9時

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