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29:桂生誕祭3 ページ31

「大量に、貰ってしまったな」

そう言って両手に大量のお菓子やらを持つAの顔は引き攣っている。

"たかるわよ"

そんなセリフを吐いて向かった街の商店街。言葉通り大量にたかることとなった。

「たかると言うよりはみんな可愛い女の子がいるとおまけたくさんくれるのよね〜」

安くたくさん手に入れられたということで杏は上機嫌だ。

「そろそろ暗くなるし戻りましょう。多分頃合だわ」

ニコッと微笑む秋穂にAは首を傾げた。

赤くなった空の下をみんなで歩いて塾まで帰る。

「ただいま戻りまっ?!」

パンッパンッパンッ

玄関を上がって居間のドアを開けると"くらっかー"の音が不意になり思わず身構えた。

「「お誕生日おめでとうA〜!!」」

「は?」

あまりの驚きにそう一言発することが精一杯だった。

「びっくりしましたか?」

「先生」

いつの間に後ろにいたのか背後からかかった声に大きく目を瞬かせて答える。

「"さぷらいず"というやつですよ。おめでとうございますA」

「ありがとう、ございます」

そうか、そう言えば今日が誕生日だったか。

「やっぱりコイツ自分の誕生日覚えてなかったじゃねぇか」

「高杉が覚えててよかったな」

もうしばらく誰かに誕生日を祝ってもらうことなどなかったから忘れていた。

「ありがとうな高杉。みんなも」

Aが笑うとサッと周りの者の頬に朱が差す。

「そ、そう言えばお前珍しく女の格好してんのな」

「あぁ、杏殿と秋穂殿にやってもらった」

似合うか?そういうふうにはにかむとますます周りの顔は赤らむ。

なるほど、天然美少女は恐ろしい。
普段は男の格好で武士口調なので見慣れぬ女の格好に周りはあっぷあっぷである。

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茉莉(プロフ) - 宇治さん» めちゃくちゃ返信遅くてすみません!宇治さん、ありがとうございます!! (2019年5月5日 22時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - こんばんは、宇治です。女の子要素無しの夢主、良いじゃないですか…!!好きです。とても。更新頑張ってくださいね!応援してます! (2019年4月15日 0時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 赤蛮奇さん» ですよね!幼少期はみんな可愛いですけど高杉の可愛さは異常…!ありがとうございます (2019年4月4日 12時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
赤蛮奇 - 幼少期高杉ヤバイですよね!アレはもう犯罪級ですよね!更新頑張ってください楽しみにしてます! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - (о´∀`о)さん» ありがとうございます! (2019年3月24日 19時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉莉 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2019年3月24日 9時

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