検索窓
今日:17 hit、昨日:16 hit、合計:67,761 hit

19:甘え下手な3人組 ページ20

「ほぅ、銀時が君の代わりに将になると」

「はい」

しばらく居なかったはずの狐を膝にのせたAは今日の出来事を松陽に報告していた。

「決着はつきましたか?」

「いえ、引き分けでした。これでは誰が将だか分かりません」

笑顔で話すAはなんだか嬉しそうだ。

実際予想もしていなかったことを銀時に言われ驚いたとともに肩の荷を一緒に背負ってやる、と言われているようで嬉しかったのだ。

「それじゃあ私が君達の将に暫くはなりますよ」

「暫く、ですか?」

「えぇ。君達が大きくなるまでは私が将として皆を導いてあげるます」

大きくなるまでは。それなら

「大きくなったらどうすればいいんですか」

「その時は君達が己の信念に従って将になるもよし、ならずに道を進むのをよし、ですよ」

松陽が笑顔で言うと狐はAの膝からするりと首に巻き付きいつものように頬を撫でる。

「だから今だけでももう君は1人で肩肘はって生きる必要はないですよ。好きに甘えて下さい」

そう言って松陽は腕を広げた。

…それは広げれた腕の中に行っていいということだろうか。Aは悩む。

「おいで。A」

首を傾げるAに松陽がそう声をかけるとAはすっと前から松陽に抱きつく。

「先生。暖かいですね」

「人の温もりです」

誰かに抱きしめられるなんて久しぶりでその温かさに少しビックリする。

お婆が死んで以来か。

「狐殿のおかげで首まで暖かいです」

少し笑い気味に言うと松陽はなら君が大好きな人達の温もりかもしれませんねと笑う。

「Aも銀時も晋助も甘えるのが下手ですから。Aが2人のことを甘やかしてあげてくださいね」

「先生は?」

「もちろんみんなの事を甘やかしてあげますよ」

Aは先生の温かい手と温もりと優しい言葉が大好きだと改めて思った。

作者からお知らせ→←18:ヅラじゃない桂だ!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

茉莉(プロフ) - 宇治さん» めちゃくちゃ返信遅くてすみません!宇治さん、ありがとうございます!! (2019年5月5日 22時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - こんばんは、宇治です。女の子要素無しの夢主、良いじゃないですか…!!好きです。とても。更新頑張ってくださいね!応援してます! (2019年4月15日 0時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 赤蛮奇さん» ですよね!幼少期はみんな可愛いですけど高杉の可愛さは異常…!ありがとうございます (2019年4月4日 12時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
赤蛮奇 - 幼少期高杉ヤバイですよね!アレはもう犯罪級ですよね!更新頑張ってください楽しみにしてます! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - (о´∀`о)さん» ありがとうございます! (2019年3月24日 19時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:茉莉 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2019年3月24日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。