花のち晴れ ~馳天馬~

花のち ページ13

天馬「あっ……」









そこには、ため息をつく北条さんの姿

















『……ん？ あっ！馳くんだ！』






『馳くんもお勉強？』












天馬「う、うん…まぁ」



「北条さんも…難しそうなのやってるね」















『これ、特注で作ってもらったんだ〜 これなら英語と同時に勉強できるし！』





『でも…もうやめた、簡単すぎてやる気でない』






『うちの学校、進学校のわりに授業の効率悪いし、先生も教え方下手だし』






『課題だけすっごい多いんだよ？』





『そんなの先生の自己満だよね、課題出してチェックして、出さない生徒には叱ってさ』




『仕事してますよーって…ほんと、そんなんやってる暇あったらもっと授業のやり方とか見直せって感じ』















止まらない北条さんの学校への不満…笑












天馬「……北条さんも色々と苦労してるんだね笑」








『あっ、ごめん…つい』




『勉強の邪魔してごめんね、私帰るから』






















天馬「じゃあ家まで送るよ」









『いや、馳くん今来たばっかりじゃん』













天馬「でももう外暗いし」













『……今、席立ったら戻って来てまた座れるかわからないよ？』
















天馬「大丈夫だよ、ほら行こう」

















そう言って申し訳なさそうな北条さんを連れて図書館を出た

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