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「何があったのよ」
MN「よくある話だよ…。女がいたの…。」
「え…。だって 先々週はあんなに私の前でデレデレしてたじゃん…。」
MN「ハァ…。うん。でも何となく怪しいとは思ってたの…。あいつバカだから私とその女との記憶が混ざっちゃってて行ってもないところに”また行こうよ”って言ってきたり、記憶の日にちが合わなかったりで…。」
「え〜…。悪いけどホントにバカじゃん…。」
MN「全然悪くないし。マジであんなの何で好きだったんだろ？アホだよね…。」
「いや…だって めっちゃミナのこと好きで散々付き纏ってたぐらいだったし…。」
MN「ハァ…。まー、でもさそんなに落ち込んでないのよ。見ての通り。」
「…うん。そうだね…。」
MN「そりゃあさ、全くでは無いよ？でもさ、A覚えてる？あいつの前私が好きだった人…。」
「あぁ…。うん。ホソクさん…だっけ？」
MN「うん…。あの人をずっと好きで追いかけて追いかけて最後は振られてさ…。あの方がよっぽどキツかったんだよね…。」
「うん。見ててわかるよ。あの時はホント食べれなくなって大変だったじゃん…。」
MN「うん…。未だに思い出すと喉の奥がキュッとなっちゃうんだよね…。」
「そっか…。」
MN「うん…。オッパ…どうしてるかな…。」
「いやいやいや、あんた違う男と別れたばっかなのよ…。」
MN「え〜…オッパの事思い出したら気になっちゃうのよ、どうしても…。」
「ハァ…。」
ついこの間まで付き合ってた元カレより3年前まで追いかけてた人なんだ…。
まー それだけホソクさんが好きだったんだろうけどね…。
わからなくもないよ…。
私も最近あの頃の自分を思い出すからね…。
あの頃、、、、
まだ制服を来てた
この時期は開けっ放しになった道場のドア
道着に袴に胴と垂を付け正座をして目を瞑り息を整える
静かに目を開き手拭いを巻いた頭に面を付け小手を付け竹刀を構える
ピンと伸びた綺麗な背筋は緊張感のある静寂の中で美しく ただ見つめるだけしか出来なかった
入学して間も無い頃 まだ ほとんどの同級生が部活見学に行ったりしながら いくつもの部活動の中どれに入ろうか迷っていた
私もそれで その日も迷った部活見学に行く為剣道場の前を通った
迷う時間も惜しむように早々と先輩に混じり1人ついて行く姿を見てドキドキした
3年間1度も同じクラスになる事はなく2年と3年の時は隣のクラスだった
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作者名：400 | 作成日時：2022年9月21日 12時
