先輩、僕の気持ち伝わってますか？ S.S

理由は分からない。ただ、寂しい。 ページ14

風磨side




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風｢勝r…｣ ﾊﾞﾝｯ




俺が勝利と名前を呼ぶと同時にドアが勢いよく閉まった。

それからも廊下で勝利と会うと、
いつもは大きな瞳をキラキラと輝せながら｢風磨先輩ｯ！｣って言うのに、




風｢よｯ！しょーり｣




勝｢ど、どうも…｣




大きな瞳はキラキラと輝いてはおらず、会釈をされ、教室に入っていった。









健｢風磨ｯ！｣




風｢え、あ…なに？｣




健｢もう授業終わってるよ？｣




時計を見ると15:40分を過ぎていた。




風｢あ…ホントだ。｣




健｢ずーっと上の空だったけど…何かあった？｣




風｢んー……、｣




健｢相談乗るよ？｣




風｢……勝利の事でちょっとな、｣




健｢あぁー。あの風磨の可愛い後輩ちゃんね！｣




風｢何か今日おかしくてな…俺、何かしたのかな、｣




健｢思春期だし、イライラしてるんじゃない？｣




風｢だとしてもなぁ…寂しいんだよ、｣




健｢え…？｣




風｢何でか分かんねぇけどよ…そんな気持ちになる…｣




どうしてなんだろ…少し冷たい勝利を見ると寂しくなる。悲しくなる。




風｢俺、どーかしちゃったのかもな笑｣




健｢……。｣




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