今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:5,214 hit
小｜中｜大
溺れたい 4 ページ6
∵
彼がすり硝子を壊してくれた。わたしのすきなあの目で、わたしを見ていた。
「 轟くんと、同じ って、 」
「 同じだと思った 」
目が合って、時間を止めてしまいたいと思った授業中。結局止められずに、今は何の狂いもなく時間は進んでいる。それなのに、わたしと彼の間だけ時間が止まってしまったみたいに。
息を吸う時間さえ、惜しい。
「 ずっと、思ってた 」
ひとつひとつ言葉を紡ぐ彼を、今更直視することはできなくて。わたしは瞬きを繰り返すだけで精一杯だった。全身に熱が巡り巡って、熱い。ただひたすらに、ーー ･･･ 熱い。
わたしも同じこと考えてたなんて言ったら、彼は。
彼はずっときれいなままでいてくれるのだろうか。
∴
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴーなつ(プロフ) - どうしようもなく好き というかあのプロローグの文章がほんとにやばいもう心臓ズクンッてした です (2017年9月18日 18時) (
レス) id: fdda74aed7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひず | 作成日時：2017年9月18日 18時
