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溺れたい 3 ページ5
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今朝の土砂降りの雨は病んでいて、視界の隅に入る彼の姿に、私はスクバのチャックを閉める手を止めた。
音なんて聞こえやしないし、耳の中の骨が跡形もなくなってしまったように感覚が消えている。唯一、私は息をすることを許された。
「 ……轟 くん 」
放課後の教室にどうして彼がいるのか、目の前の彼にそう問いたいのに、言葉は出てきてくれない。そんな私の疑問を汲み取ったように、彼は私の前で足を止めて口を開いた。
その動作ひとつひとつが、きれいだった。生憎その時のわたしには、きれい以外の言葉は持ち合わせていなかった。
「 俺と、……同じだと思ったから 」
ーー ･･･ 右耳の鼓膜が、破裂した。
彼の柔らかな声が撫ぜていった右耳が、破裂した。
∴
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ぴーなつ(プロフ) - どうしようもなく好き というかあのプロローグの文章がほんとにやばいもう心臓ズクンッてした です (2017年9月18日 18時) (
レス) id: fdda74aed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひず | 作成日時：2017年9月18日 18時
