嘘つき１１９ ページ19
──────────
貴方side
夏「私の家、厳しいの
だから、猫ちゃん飼えなくて...」
あぁ、そういう事...
...って
貴『だからって、こんな夜遅くに、
こんな山奥に一人で来ちゃダメでしょ？』
夏「んー、ごめんなさーい
...ね、お姉ちゃん！あっち行こっ！」
反省の色なしで謝る夏希ちゃん。
貴『だからぁ...
...わっ！』
ぐっと手を引っ張られる。
それは、小学３年生の女の子じゃないくらい強く。
貴『ちょ、待って！夏希ちゃん！』
ずっと引っ張られて、着いたのは、
貴『うっわぁっ！！』
想像を絶する程の満天の星空。
夏「綺麗でしょｯ！
ここね、夏とあさちゃんの秘密の場所ｯ！」
夏と.......あさちゃん...？
貴『夏希ちゃんとあさちゃん？
の秘密の場所なのに、僕が来ちゃっていいの？』
僕がそう聞くと、夏希ちゃんは、
え？
とでも言いたそうな顔をして、
首を傾げる。
夏「あ、これは夏の秘密なんだった！」
そう言ってｸｽｸｽ笑う夏希ちゃんは、
何処か懐かしい感じがする。
そういえば、この満天の星空、見たことあるような...。
貴『綺麗だね...。』
夏「そうでしょ！
夏とあさちゃんはね、よく夜抜け出して、
ここに来てたんだよぉ...。」
そう言う夏希ちゃんの声が、一瞬、
ほんとに一瞬、大人びた声になった気がした。
貴『ねぇ、瑠奈ｯ...
.....え？』
どうしてこの名前が出てきたのか分からなかった。
夏「なぁに？お姉ちゃん。」
そう答えた夏希ちゃんに、少し、違和感を感じた。
貴『.....夏希ちゃんｯは、い、家に帰らなくてもいいの？』
夏「.....もう少し、あさちゃんといたい...。」
本当に、この子は何を言ってるの？
僕は...あさちゃんじゃないよ？
貴『...ｯでも、皆、心配...するだろ？』
夏「.....看護師さんが、呼んでる。
夏、行くね！」
そう言って駆け出す夏希ちゃんの背中を、
見守る。
ピンクのスカートがフワッと揺れた瞬間、
ズキッと頭が痛くなる。
貴『ま、待ってｯ！夏希ちゃんｯ！』
今、手逃しては行けない気がして...、
思い切り走る。
でも、運動神経がいい僕でも追いつけない。
ねぇ、僕は...
何か、
＿＿＿＿＿＿＿＿忘れてるの？
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冬花(とうか)(プロフ) - ゆきさん» YouTuberのほうも楽しみですﾆﾔﾆﾔ (2017年2月25日 0時) (
レス) id: c33393fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 冬花(とうか)さん» ご心配ありがとうございます！もうだいぶ良くはなってきたので、これから更新頑張りたいと思います！もちろんあっちも...(ﾆﾔ→YouTuberのやつっす (2017年2月24日 17時) (レス) id: f1e976bc13 (このIDを非表示/違反報告)
冬花(とうか)(プロフ) - 手術って大丈夫ですか？更新は、ゆっくりで良いですよ！ (2017年2月20日 16時) (レス) id: c33393fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
ひょーり - この作品大好きです！これからも更新待ってます！！頑張ってください(｀_´)ゞ (2017年2月16日 1時) (レス) id: 75ade3291c (このIDを非表示/違反報告)
冬花(プロフ) - 天月ナイス!天月かぁいいのぅ続き楽しみ更新頑張って!!! (2017年1月29日 16時) (レス) id: c33393fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2017年1月27日 0時
