【歌い手】嘘つきな歌い手��

嘘つき１１２ ページ12

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あほの坂田side


うらたさんが心配で、時間差で2人の後を追いかける。


他のみんなは次の予定をスタッフさんから聞いている。



う「まだこうさせて。」



そう聞こえ、勝手に体が動いたみたい。


カラカラ...と静かにドアが開く。



2人は教室の奥の方にいるらしい。


奥に映る二つの影は、









一つに重なっていた。



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貴方side


カタン...


小さな音が、僕の耳に入る。



そぉっと後ろを振り向けば、赤髪のお方。



僕が振り返ると思わなかったようで、

僕とさかたんは、目が合う。



坂「あ、ご、ごめん！」



そう言ったさかたんは、近くにあった椅子を倒し、

今度はふぁっきゅんの化粧品を倒し、

挙句の果てには2段目のベッドの角に頭をぶつけ...。


何をそんなに慌ててんの( ˙-˙ )



そう言えばさっきまで胸にあった温みが無くなったな、

と思い、顔を元の方向に戻すと、

渉は僕から離れて、顔を真っ赤にさせていた。




貴『ちょっとうらさか落ち着け。』


─────


貴『んで、何でさかたんは覗き見...なのか分からないけど、

そんな質の悪い事してたの。


んで、何で渉はそんな顔真っ赤なの。』



ベッドの上に正座する2人。



いや、どっちとも怒ってないよ？！


渉に関しては、顔赤くしてただけじゃん？！



何でそんなに説教地味てんの？！



坂「俺は...、うらたさんとAが心配で...。」

う「俺は......./////」


さかたんは分かる。


...渉何で更に顔赤くさせてんの( ˙-˙ )



てか、何気さかたんにAって呼ばれるの初めてだわ。



貴『はぁ...。

で、渉、体調どう？』

う「ちょっと気持ち悪いけど、だいぶマシ。」


貧血の症状に似てるから、

貧血かな、と考える。



貴『音楽の授業終わるまで安静にしててね？

音楽終わったらまた調子聞きに来るから...。


よし、さかたん。行こっか。』


渉の返事も聞かずにさかたんを呼んで廊下に出る。




音楽の後は、撮影は止めて、普通に自由行動。


それまでの辛抱だな。




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