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彼…灰谷蘭と共に来た場所は、
小綺麗なマンションの一室で。
私の部屋とは程遠く、埃一つ無い其の様子に、
抵抗と遠慮が身体を制御した。
玄関で躊躇う私を他所に、
彼は水滴の足跡を作って廊下を進む。
「どうした？」
「…床。」
「床…？あぁ。」
「後で掃除する。」と。
…上がって、良い…のかな。
数十秒後、彼は玄関に居る私の所まで来て。
お姫様抱っこ…という形で浴室に連行され、
今は湯船の中で心臓の音を聞いて居る。
身体が、温度の変化にビックリして。
…熱い紅茶に入る砂糖の気分だった。
シャンプーで髪を洗って、
約十分間湯船に浸かって、
結構…大きい、彼の服を着て。
指示通り、リビングに行って。
「…お風呂…ありがと。服も。」
一瞬…焦った表情を見せ、彼も浴室へ。
柔軟剤の匂いと、シャンプーの匂い。…落ち着く。
「灰谷…蘭。」
睡魔と葛藤する中で、不意に彼の名前が零れて。
…ぎゅう…っと。絨毯の上で膝を抱き締めて。
「蘭…。」
…もう一度、綺麗な名前を言葉に。
「なぁに。」
「…わっっ。」
心臓が爆発する感覚と、
背中から伝う彼の体温と。
…不思議な幸福感と。
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まりぃ(プロフ) - のんさん» 最初から最後まで、見て下さってありがとうございました！次回作でもよろしくお願い致します(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (2021年9月20日 11時) (
レス) id: 3a96e76dac (このIDを非表示/違反報告)
のん - 完結おめでとうございます！次回作も絶対見に行きます！！ (2021年9月19日 21時) (レス) id: ec50fd9b43 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - 歌波さん» お褒めのコメントありがとうございます♪ (2021年8月30日 23時) (レス) id: 3a96e76dac (このIDを非表示/違反報告)
歌波 - 題名がシンプルで好きです！夢主かわゆ･･･(*´∇｀*) (2021年8月30日 18時) (レス) id: 5b23c750cc (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします♪ (2021年8月27日 15時) (レス) id: 3a96e76dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ | 作成日時：2021年8月27日 9時
