▽ ページ36
A「なぁ？毎日毎日嫌がらせして楽しい？」
朝練が始まる前の時間の教室
私の机の上に低俗な落書きをし、机の中にゴミを詰め込む同級生
A「証拠はカメラで撮ったけど、どうしよっかなぁ」
スマホを見せつけ、にこりと微笑む
目の前の3人は、顔を真っ青にしていた
A「どうする？今すぐこれを先生にでも提出されるか、それとも、他に加担してる人を全員吐くか、」
追い詰められた3人は私からスマホを奪おうと、殴りかかってきた
予想通りだ
目の前に、ニット帽を被るシャオロンが現れ、その拳を軽々と受け止める
sho「危ないやろ？Aの綺麗な顔に傷ついたらどうしてくれるん？」
シャオロンが現れたことで、更に分かりやすく動揺する3人
「し、シャオロンくん、これはちがくて、」
sho「何が違うん？さっさと関わっとる人全員吐けや」
太陽のような瞳には、今日は光が宿っていない
A「…今回は全部無かったことにしたるよ、次はないで？他の奴らにもそう伝えといてな？」
そうにこりと微笑めば、こくこくと頷いて走って教室から去っていった
A「ありがとうな、手伝ってくれて」
sho「よかったん？こんな優しい仕返しで終わらせて」
A「嫌がらせされるような隙を見せた自分が悪いやろ？」
sho「は？？こういうのはやったほうが100パー悪いんやで、Aは昔から自己肯定感低すぎなんよ」
A「昔よりは、マシになったと思うけど」
sho「確かに、まだまだやけどな」
それでも、きっと逃げることしか出来なかった昔よりは強くなれたって信じてる
あぁ、でも完璧な人間ならばきっとこんなことにはならなかっただろうか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼空 | 作成日時：2023年8月18日 22時
