私の推しが今日も可愛い！【rbr】 (ページ35)

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cn 視点

A「チーノ、おる？」

cn「Aさん！！どうかしました？」

珍しくAさんは一人で一年生の教室まで来た

あのことがあった日から、ずっと誰かと一緒にいたはずなのに

A「……チーノに、話したいことがあって、今空いてる？」

cn「……もちろん、大丈夫ですよ！！」

いつものように満面の笑みで答える

あぁ、きっと俺はこれから振られるのだ

笑顔が引き攣っているのがバレなければいいのだけど

ロボロさんが、Aさんに告白したことは大先生やゾムさんから聞いたから知っている

「返事はすぐじゃなくていいから、考えてほしい」と

きっと、ロボロさんの言う通り、けじめをつけるために、Aさんは、俺の元に来たのだ

A「チーノ、ずっと好きだって言ってくれたけど、やっぱり私はチーノの気持ちには答えられん」

A「私、やっぱりロボロのことが好きだから、」

cn「ですよねぇ………、」

分かってたさ、ロボロさんに叶わないことは

それでも、諦められなかったんだ

A「好きになってくれて、ありがとうな、正直困惑したけど、嬉しかったで」

cn「最後まで優しいのはずるいですよ、Aさん」

A「そう？」

そう言ってきらきらと輝くアメジストの目が細められる

そのへらりと笑う顔を見てきっと俺は、この人を諦めることはまだ出来ないだろうなぁ、なんて思った

ちゃんと諦めるから、

だからもう少しだけ、好きでいるのを許してほしいなんて