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A「エミさん、朝のホームルーム行かんの？」
em「泣いてる女性放って、行くわけないでしょう？」
A「なんでこんな優しいのにエミ先輩モテないんだろ」
em「一言多いです」
A「ねぇ、エミさん……私、また失敗しちゃった、どうしたら、上手く生きれるん？」
em「上手く生きる必要って、あります？」
A「そりゃあもちろん、だって嫌われたくないじゃないですか、」
嫌われるのは、怖い
好きの反対は関心が無い、だなんて言われたって、そんな訳がないと思う
だって、関心がないなら別に何の害もない
好意の反対は悪意だ
いつだって、悪意が心を傷つけて壊していくのだ
だから、悪意がこちらに向かないように上手く立ち回りたかったのに
em「疲れません？そうやって、嫌われないように取り繕うのって」
A「疲れるか疲れないかで言うなら、別に疲れないですけど……」
今更、無理矢理に明るい優等生を演じるのは疲れない
けれど、それよりも本物の自分を知られるのが、怖い
自分が打算的でどうしようもなく弱い人間なのを知っている
本当は、皆の隣に立っていいような人間じゃないことを知っている
それに気づかれてしまうのが、どうしようもなく怖い
けれど、それを隠し続けるのも、罪悪感でいっぱいになっていくのだから、もうどうしようも無いのだ
em「あ、ロボロさん、」
rbr「A！！！」
会いたくなかった
泣いている私を、弱い私を、見せたくなかったのに
A「ロボロ、……お願い、放っておいて」
rbr「なんでや、」
A「大丈夫、ちょっとびっくりして、心が追いついてないだけだから、時間が欲しい」
rbr「…………分かった、」
一瞬悩んで、そして図書室から居なくなる
その優しさに、いつまでも甘える訳にはいかないのだ
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年8月18日 22時
