夢か現か ページ5
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『咲也くん。
まだ皆には言ってないんだけど、真剣な話があるの』
咲「え…、ど、どうしたんですか…？」
『あのね、私…。
今月いっぱいでここを辞めるの』
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その言葉に立ち尽くす一人の青年。
その眼差しは戸惑いを見せながらも真っ直ぐ私を見つめていた。
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咲「…え？
えっとー…、え？」
『ごめんね、急に言われてびっくりするよね。
いづみには言ってあるんだけどね』
咲「どうして急に…」
『実はここ最近あんまり体調が良くなくてね。
仕事に支障が出るほどじゃないんだけど、大変だなって思うことも増えてきて』
咲「何か病気とかですか…？」
『原因はよく分からなくて、精密検査するために入院が必要なんだって。
だから当分ここにもいられなくなるし』
咲「でも、だからって辞めなくても…。
いや、オレが簡単に言える事じゃないですよね、すみません…」
『ううん、そう思うのも当然だと思う』
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私だって何回も考えた。
いづみにもたくさん相談した。
辞めたくない。
ここの皆にはたくさんお世話になった。
当てもない私に声をかけてくれたいづみ、そんな私を温かく迎えてくれた皆。
忙しいことも大変なこともたくさんあったけど、みんなと遊んで話してご飯を食べて言葉を交わした今までの時間は、私にとって本当にかけがえのない時間だった。
けれど、どれくらいかかるか分からない検査や入院をして、結果次第では本当に辞めざるを得なくなるかもしれない。
そうやって皆に心配をかけ続けるくらいなら、いっそ辞めてしまった方が自分の気持ちとしても楽だった。
自分で決断したことなのに、勝手に涙が溢れてくる。
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『自分勝手でごめん』
咲「そんな、自分勝手だなんて思いません。
Aさんもたくさん考えて悩んでくれたと思います」
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��何も気がつけなくてすみませんでした��
��でもやっぱりオレはやめて欲しくないです��
咲也くんの言葉が一つ一つ胸に刻み込まれる。
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咲「オレたちはAさんの味方です」
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そう告げて咲也くんから抱きしめてくれたのは、これが初めてだった。
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咲「っていう夢を見ました…。
ほんと心臓に悪いです…」
左「お前がいつも若造を引っ掻き回してるからだな」
『待って私のせい？？？』
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リクありがとうございました！
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riara(プロフ) - ユニさん» とんでもないです！いつも応援ありがとうございます☺︎ (10月6日 23時) (
レス) @page4 id: 2b69cc4f02 (このIDを非表示/違反報告)
ユニ(プロフ) - 綴くんのお話ありがとうございました！さすが綴くん。素敵なお話ありがとうございました！ (8月7日 8時) (レス) id: 92210076f7 (このIDを非表示/違反報告)
riara(プロフ) - ユニさん» ギャップとして少し男らしさを出そうかどうか迷いました笑 他の団員も今考えております☺︎ (7月28日 19時) (レス) id: 2b69cc4f02 (このIDを非表示/違反報告)
riara(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！リク承りましたのでお待ちください☺︎ (7月28日 19時) (レス) id: 2b69cc4f02 (このIDを非表示/違反報告)
ユニ(プロフ) - 咲也のお話ありがとうございました！可愛くてニヤニヤしてしまいました^_^ (7月27日 13時) (レス) id: 92210076f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riara | 作成日時：2023年7月26日 11時
