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腹ぺこだという潤を 個室でしっぽりと呑める刺身の上手い居酒屋へ連れて行った。
いつもより饒舌な潤は 食べる量より酒のピッチの方が早い。
一時間もすると 酔いが回ったのか 艶っぽく熱を放った潤のキレイなアーモンドアイがオレを誘うように見つめる。
オレは 絡まるようなその視線をグラスの酒を煽ることで遮った。
「潤…もっとゆっくり飲めよ…さすがにぶっ倒れるぞ」
「だって 久しぶりに会えたから嬉しくて…」
そう言われると 罪悪感が湧いてくる。
こんな飲み方せているのは やはりオレのつれない対応が原因か……？
「ずっと連絡できなくて 悪かったな…正直 説明しづらい事態が続いたっていうか…」
歯切れの悪い言い訳。
「…うん…わかってる…ゴメン…あんなメール入れて…」
「違う 違う 謝るなよ…メール 嬉しかったんだって…」
普段交わす言葉の少なさのせいなのか 思いのすれ違いが こういうところで出てしまう。
誤解というのは こんな感じで発生するんだろう。
「翔さん…この後 ”誰か”と会う 予定ある……？」
「…えっ…いや ないけど…」
「…そう…じゃあ…ホテル行こうよ…」
潤のその提案に 思わず自分の目が迷うように泳いでしまった。
それに気がついた潤が 一瞬 寂しげな表情を浮かべる。
”そうじゃないんだ 潤…いつの頃からか こんな 中途半端な思いのまま オマエを抱くことができなくなってしまったんだ…”
そう言えばいいのか…？
中途半端な思いって何だよ… 自分だって説明のつかない思いなのに …
「…今夜は…オレが 翔さんを 抱きたい…」
「えっ……？」
「…それならいい？…」
まるで オレの迷いを理解しているかのような潤の言葉。
”翔さん 翔さん”と懐くように慕ってくれる潤ではない その瞳は完全に”男”の”それ”だった。
逃げられないような彼の雰囲気に オレは 観念したように首を縦に振り それを受け入れる。
それに ホッとしたのか 潤は 再び 柔らかく微笑むと 徐にメニューを手に取り ペラペラとめくり始めた。
「…そうと決まれば オレはもうちょい 入れとこうかな…翔さんも 飲むでしょ？」
「……なんか あったのか…？」
「…何が？」
メニューから目を離さないまま 返事を返す。
「何か…いつもの潤らしくないから…」
「……俺が 翔さんを抱きたいって言ったら そんなに変？」
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白石(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2021年12月11日 3時) (
レス) id: b0b2bfa225 (このIDを非表示/違反報告)
かとしず(プロフ) - 続きを楽しみに待っています。止めちゃわないでくださると嬉しいですm(_ _)m (2021年4月27日 6時) (レス) id: 3a6d47af4e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、楽しくて一気に読ませてもらいました(*＾▽＾*)これからも続き楽しみにしてます(^.^) (2021年3月7日 22時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
Tommy(プロフ) - shiさん» shi様 ”間男”シュン のキャラ設定 『寡黙』の予定だったのですが 何だかベラベラ喋ってますね…ウチの潤は 思ったより流されやすいみたいなので 翔さん 急いでくだされと思い書いてました^^ (2021年2月28日 2時) (レス) id: 4488c557ad (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんにちは！！新たな人物も登場してきて楽しかったです！！ここのスナック？行ってみたいです(^^) (2021年2月13日 11時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tommy | 作成日時：2020年10月28日 23時
