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「…言ってることがわからんな…吸いたきゃ吸えばいいだろ…」
「そうしたいんですけどね ある男に 強烈な言葉の魔法をかけられているうちに タバコを咥えると妙な罪悪感が湧くようになってきてしまって……その男の許しがないとワタシは ニコチンを体に取り入れることができなくなってしまったんですよ！」
イライラしながらそう吐き捨てると 二宮はポケットからタバコの代わりにガムを取り出し口の中に放り入れた。
「そんなんで 仕事できてんのか…？」
「フフ…ワタシを誰だと思ってるんですか 仕事は仕事… ニコチンはニコチンです」
「……」
「今夜も その男に会いに行くんですよ…その人に 許しを得て吸ったタバコのうまいことったら…新たに発見したワタシの至福です」
ウットリするような表情で 空(くう)を仰ぐ二宮。
何となくこの男の性癖を垣間見た気がしたオレは あからさまに顔を歪めた。
コイツの方が よっぽど奇行だと思うけど……
「で……櫻井さんの 急ぎの理由は？」
「……」
「…ですよねぇ 自分のこととなるとダンマリ… わかってますよ どうせデートでしょ？……じゃあ今夜は 彼は店に来ないか…」
「……？」
隣でブツブツと独り言を話す二宮を軽く無視しているうちに ようやくエレベーターが到着する。
幸い誰も乗っていなかったエレベーターに先に乗り込む。
一応マナーとして《開》のボタンを押し 二宮が乗るのを待っていると
「あっ ワタシ 櫻井さん見てると 禁断症状出そうなんで 一緒の空間に入るのはやめておきましょうかね…」
と一言…。
「…あっそ…それじゃ…」
これ幸いとばかりに 遠慮なく扉を閉めさせてもらう。
すると突然 二宮が閉まりかかった扉に片脚を突き出しセンサーを反応させた。
再び扉が開き始める。
「あぁ…そうそう あと これ 忠告程度に聞き流してもらって結構なんですけどね…あんまり恋人にイケズだと 必ず 自分の首締めることになりますよ アナタ…
まぁ 櫻井翔が めちゃくちゃ後悔してる姿を見るのは楽しみでもあるんですけど …」
まただ……なんなんだコイツ…前から気になっていたが…
オレのことを知ってるといったような様子で 意味ありげな言葉を連ねるその真意は一体なんだ…？
いずれ揺すられるんじゃないだろうな…オレ…
一抹の不安を感じながらも そんなこと直接本人に聞けるわけもなく…
とにかく今はコイツを視界から消したかった。
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白石(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2021年12月11日 3時) (
レス) id: b0b2bfa225 (このIDを非表示/違反報告)
かとしず(プロフ) - 続きを楽しみに待っています。止めちゃわないでくださると嬉しいですm(_ _)m (2021年4月27日 6時) (レス) id: 3a6d47af4e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、楽しくて一気に読ませてもらいました(*＾▽＾*)これからも続き楽しみにしてます(^.^) (2021年3月7日 22時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
Tommy(プロフ) - shiさん» shi様 ”間男”シュン のキャラ設定 『寡黙』の予定だったのですが 何だかベラベラ喋ってますね…ウチの潤は 思ったより流されやすいみたいなので 翔さん 急いでくだされと思い書いてました^^ (2021年2月28日 2時) (レス) id: 4488c557ad (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんにちは！！新たな人物も登場してきて楽しかったです！！ここのスナック？行ってみたいです(^^) (2021年2月13日 11時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tommy | 作成日時：2020年10月28日 23時
