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その夜 久しぶりに 翔さんの夢を見た…
あれから そんなに時間は経っていないはずなのに とても懐かしい。
そこでオレは 夢の中の翔さんに必死で呼びかけていた。
でも その声は全く彼に届かない。
いつしか 彼の目の前には ファインダーをのぞいている大野さんの姿があった。
翔さんを被写体に ひたすらシャッターを切っている。
レンズを射るような目で見つめる翔さん……
…どこかで見たことがある…どこだったか…
ああ…そうだ……翔さんの寝室に飾ってあった 写真に映る異国の少年…
そうか…やっぱり…あの 少年は…
「いっ……いてぇ……」
頭が何かに殴られているように 突然の痛みに オレは容赦なく現実へと引き戻された。
どこかから直接 目に飛び込む陽の光の眩しさに勝てず まともに目を開けることができない。
”…確か…昨日しこたま飲んで……それから…それから…どうしたっけ…”
オレは フラフラしながら 鉛のように思い上半身をゆっくりと持ち上げた。
何とか片目を開いて周りを見渡すと 全く見覚えのない部屋の 見覚えのないソファの上に座っていた。
「どこだ…ここ…イツッ…」
言葉を発すると 頭の痛みが連動する。
「…起きた…？」
”えっ……？”
「いたたたっ！」
背後から 突然聞こえた声に反応し勢いよく振り向いたせいで 頭に激痛が走る。
オレはたまらず 頭を抱えた。
「無理すんなよ…あんなに飲んだら 多分 今日一日まともに機能しないと思うよ」
「…あの…ここは…」
「……オレんち… アンタが酔いつぶれた店の ひとつ上の階」
「えっと……アンタ…ママの店の…」
そこに居たのは バーテンの”シュン”だった。
確か…住み込みで働いてるって言ってたっけ……
その彼の寝泊まりしている部屋にオレは厄介になったらしい…
「…世話になって申し訳ない……」
まだ頭がボウッとしていたが あまり面識のない人の前でこのような醜態をさらけけ出してしまったことがいたたまれなくなり ここからお暇しようと無理やり立ち上がる。
その瞬間 クラっと天地がひっくり返ったような感覚に襲われた。
「オイ！無理すんなって！」
倒れる寸前… オレは”シュン”に抱き抱えられた。
「言ったろ…今日一日 まともに機能しないって…何にも用がないんだったら 遠慮なくゆっくり休んでいけよ…」
そう言って ”シュン”は オレを再びソファに座らせた。
「悪い…」
「それに…そんなカッコじゃ 外出らんないだろ…」
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白石(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2021年12月11日 3時) (
レス) id: b0b2bfa225 (このIDを非表示/違反報告)
かとしず(プロフ) - 続きを楽しみに待っています。止めちゃわないでくださると嬉しいですm(_ _)m (2021年4月27日 6時) (レス) id: 3a6d47af4e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、楽しくて一気に読ませてもらいました(*＾▽＾*)これからも続き楽しみにしてます(^.^) (2021年3月7日 22時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
Tommy(プロフ) - shiさん» shi様 ”間男”シュン のキャラ設定 『寡黙』の予定だったのですが 何だかベラベラ喋ってますね…ウチの潤は 思ったより流されやすいみたいなので 翔さん 急いでくだされと思い書いてました^^ (2021年2月28日 2時) (レス) id: 4488c557ad (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんにちは！！新たな人物も登場してきて楽しかったです！！ここのスナック？行ってみたいです(^^) (2021年2月13日 11時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tommy | 作成日時：2020年10月28日 23時
